INFORMATION

Theatre Polyphonic第6回公演 
Musical「ボクが死んだ日はハレ」
情報公開いたしました。
こちらの、公演HPよりご覧下さい。
https://polypho.wixsite.com/harebare

石丸さち子 作/作詞/演出の Musical ”Color of Life" が

第24回読売演劇大賞 中間選考会にて、

作品賞と演出家賞にノミネートされました。

この作品を支えてくださった関係者の皆様、
ご覧いただいたお客さまに、
心から感謝いたします。
これを励みに、
一作一作、大切に生み出していこうと思います。


【2017年】

作・演出

Angel」(2016年6月の好評舞台、早くも再演いたします。)
@イマジンスタジオ(主演:大野幸人)2017/1/21-22

演出
朗読劇「旅猫リポート」 2017/1/25-29
@博品館劇場(出演:磯貝龍虎、伊万里有、植田圭輔、碕理人、鳥越裕貴)

作・作詞・演出
Color of Life」(読売演劇大賞前期で作品賞と演出賞にノミネートされました。)
@博品館劇場  2017/3/2-5 (出演:上口耕平、AKANE LIV)


【2016年】

構成・演出
I LOVE MUSICAL」(ミュージカルコンサート)@グローブ座 2016/12/17-18

作・演出

「この泡の消えるまで」@アトリエカノン(主演:金すんら)2016/11/11-15

脚本原案・作詞

ダニー・ボーイズ」@国際フォーラムC  2016/10/26-29

作・演出
「Angel」@イマジンスタジオ(主演:大野幸人)2016/6/24-26

演出
清水邦夫作「楽屋」@梅ヶ丘BOX  2016/3/28-4/1

作・作詞・演出
Color of Life」 @東京芸術劇場シアターイースト
2016/3/25-31 上口耕平×AKANE LIV   鈴木勝吾×はねゆり

上演台本・演出
シュニッツラー作「盲目のジェロニモとその兄」2016/1/9/14
@青山DDDクロスシアター 原嶋元久×水石亜飛夢


【2015年】

作・作詞・演出

「Sleeping Beauties 夢をあやつるマブの女王」@三越劇場
@兵庫県立芸術文化センター 2015/10/7-12

演出
「芥川龍之介の恋」@JZBrats 演出(主演:木ノ本嶺浩)8/1-2

構成・演出
「魅惑のチェーホフ」@クロス青山DDDTheater 7/9-12
 (主演:輝馬、山本一慶、岸本卓也、黒羽麻璃央)

作・演出
「サンタ・エビータ タンゴの調べに蘇る魂」
 @クロス青山DDDTheater 3/25-29 主演:水夏希・今井清隆


「女優~松井須磨子、愛と舞台に生きて」@兵庫芸術劇場   
   主演:名取裕子


”Color of Life”が

MITFアワードで四つの最優秀賞を獲得しました!

Nyaward

最優秀作品賞……Color of Life

最優秀作詞・作曲賞……石丸さち子・伊藤靖浩

最優秀演出賞……石丸さち子

最優秀主演女優賞…

…Shino Frances

FacebookOfficial Site 受賞を伝えるNYの新聞


これまでの公演記録は

石丸さち子 OfficialWebSite

をご覧下さい。

2017年5月22日 (月)

▶新作を創るということ。「ボクが死んだ日はハレ」について。

新作を創る。
しかも、自分一人の劇団で。
それは、いつもとんでもなく大変。
でも、そのとんでもない大変さなど「どこ吹く風」にしてくれる喜びに溢れている。

先日、NINAGA COMPANYの仲間たちが「2017・待つ」で、
蜷川さんのいた過去と蜷川さんのいない未来の間に、
蜷川さんとともに生きた自分の現在をそれぞれが晒して立つような、
禊ぎのような公演を見せてくれた。
想いだけではなく、作品として昇華されていて、素晴らしかった。

わたしも、同じように、新作を創る。
「ボクが死んだ日はハレ」
自分を取り巻くたくさんの「死」を、
自分の中にどう抱えて未来にいくのか、
自分にも訪れるこの世との別れまで、どう過ごすのか?
それを、演劇の場で、考えたかった。

台本は難産で、もう何度も、
「死」と縁を切って物語ろう、囚われすぎてるぞと、
自分に警告を発したが、
書く時はいつもそうであるように、
ふとしたきっかけで、物語は「死」と手を組んだまま、
あちらから顕れてくれた。

この物語がミュージカルである必要があるのか?
と、これも何度も問うてきたが、
曲があがってきてみると、そんな問いなど忘れてしまった。
生まれた曲たちが、大好きになったから。
ミュージカル「ボクが死んだ日はハレ」の輪郭が見えた。

人が集まることの喜び。
たくさんの想像力が集まることの喜び。

届いたばかりの曲を、もう、何度も何度も聞きながら、
演出プランなんて硬い言葉の前に、喜びが迸って、
妄想し、稽古を夢想し、楽しんでいる。

ロミオとのはじめての夜を待つ、ジュリエットのような気分だ。

「お祭りの前の晩、新しい晴れ着を買って貰ったのに、
まだ着せてもらえずにじれている子どもの気持ちだわ」(松岡和子訳)

しかも、自分で縫った晴れ着なものですから。
待ちきれない気持ちではちきれそうです。

この作品を、たくさんの人に知ってほしい。
きっとそう思える作品になりそう。

今回は小劇場ゆえ席数が限られているし、
券売開始の時点で、チケットが転売される現実に直面し、
それに対する自分への問いも、悔いも、
転売する人への憤りも、
まだ冷めない。
「観たい」と言ってくださる方へどう対応していくか、
問題も山積みだ。

でも、まずは初演を創ること。

いずれもっとたくさんの人に観てもらえる作品に育つように、と。
俳優との稽古を待つ。スタッフとの創造を待つ。

わたしの仕事は、Entertainmentだ。
自分も、一緒に創る人たちも、観客も、
ともに楽しめる、幸せになれる、Entertainment。
一瞬にして消える花火をともにして、
出来れば一瞬を永遠にしたいと欲望する、Entertainment。


===========
Theatre Polyphonic 第6回公演
Musical 「ボ ク が 死 ん だ 日 は ハ レ」

https://polypho.wixsite.com/harebare

作・作詞・演出:石丸さち子
音楽・演奏:森大輔

出演 浦嶋りんこ・小野妃香里・笠松はる   上
   上野哲也・百名ヒロキ・高橋紀恵

会場:シアター風姿花伝
東京都新宿区中落合2-1-10
日時:2017年7月12日(水)〜17日(月祝)
12日(水) 19時
13日(木) 14時 19時
14日(金) 19時
15日(土) 14時 19時
16日(日) 13時 18時
17日(月祝)13時
料金:7500円(全席指定席)

スタッフ:
脚本・作詞・演出 石丸さち子
作曲・演奏 森大輔
美術 伊藤保恵
照明 塚本悟
音響 大野美由紀
舞台監督 加計涼子
宣伝美術 藤尾勘太郎
制作 Theatre Polyphonic・松井耀子
制作協力 (株)ヴォイス・オブ・ジャパン

====
芸能界で、かつて一世を風靡した女たち。
昭和歌謡ロックの火付け役 鮎川ミミも今や50代。
踊るSexyグループUPSWINGのSHOKOも今や40代。
視聴率の申し子、天才子役の三田村歌織も今や30代。

落ち目どころか落ちきった三人は、
敏腕音楽プロデューサー会田すみ絵の発案で、
掟破りの三世代ボーカルグループを結成することになる。
”ハレバレハレルヤ” 誕生直前、鮎川ミミを襲う夢の病。

女たちの挫折は、喪った過去の愛情とあまりにも密接。
孤独も渇きも、亡くした悲哀も、三人揃えばドタバタ喜劇。
もうここにはいない誰かの力を借りて、
かつての愛をサポーターに、
今ここにある仲間の力を借り、
鮎川ミミは、踏み出す一歩を探し始める。
”ハレバレハレルヤ” は現在と未来の愛を獲得できるのか?

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2017年5月10日 (水)

「ボクが死んだ日はハレ」チケットについて。

本日は、「ボクが死んだ日はハレ」一般チケット発売日でした。
たくさんの方にお申し込みいただき、一般販売に用意させて頂いたチケットは、
あっという間に完売になってしまいました。 
チケットをご購入頂いた方、ありがとうございます。
そして、ご購入頂けなかった方から、たくさんのお問い合わせ、ご希望を頂いております。 

これは、わたしの劇団Theatre Polyphonicの公演ながら、
作品製作に力を注ぐため、券売は委託をしております。
ですので、公式HPにはまだ 姿勢発表できませんので、
石丸個人のブログにて、お答えいたします。
(石丸Twitterや、問い合わせアドレス、石丸メッセンジャー など、
様々な形でご連絡頂きますが、とても一通一通お返事申し上げられませんので、
こちらにまとめます。)

◎チケットのこの後の販売及び追加席について
券売担当と相談をしまして、追加販売のある場合は、必ず公演HPにてお知らせします。
https://polypho.wixsite.com/harebare/tickets

◎追加公演について
人が、自分の心と体と楽器を鳴らして表現する演劇(今回はミュージカル)は、
とても繊細なものです。
追加公演ができるのかどうか、すべきかどうかは、稽古をはじめてみないと判断ができません。
皆様のご要望は、しっかり受け止めた上で、慎重に判断をいたします。
こちらも、何か動きがありましたら、上記のアドレスで発表をいたします。

◎再演について
まずは、上演してから再演を熱望されるような、
人の心を動かす作品を創ることが、わたしの仕事です。
その上で、可能性がありましたら、熱意をもって進めたいと思います。
ただ、今はまず、初演という大きなスタートに、キャストスタッフ全力で立ち向かう所存です。

●チケットの転売について
個人的に大きな憤りを抱えています。
仕事をする中で何度かこの問題とぶつかってきましたが、
今回は特に起こっていることが非道過ぎて、言葉がありません。
これ以降、券売する側が、知恵を使って対応する必要を強く感じております。

この問題は根が深いことですので、今回の結果にどう向き合うのか、券売担当と討議の予定です。
 

●わたし個人に直接SNSで友達申請などを通じ、チケットのお問い合わせや申し込みをされる方がいらっしゃいますが、申し訳ありませんが、お応えできかねます。

●本日中にお問い合わせ頂いたたくさんの方々に向けて、このブログを記しております。
どうぞ届きますようにと願っています。

●「ボクが死んだ日はハレ」は、生と死にまつわる、人生につきまとう喪失にまつわる、
非常にデリケートな物語ですが、同時にダイナミックなエンタテインメントを目指しています。 
これからクリエーションの期間に入ります。
本番に向けて、全員で自信を持ってお届けできる作品を創り上げる、準備に入ります。 

現実的な問題には対面するたびに、ひとつひとつ誠実に対応していきますので、
どうぞご理解いただき、応援して頂けますよう、
キャストスタッフを代表し、心よりお願い申し上げます。 

 

【言葉は一部分だけ抜き出しても真意が伝わらない場合があります。
一部分の転載をされませんよう、お願いします。】

 

 

2017年4月 1日 (土)

▶Theatre Polyphonic第6回公演 「ボクが死んだ日はハレ」

このところ、別れが続きました。

喉元を過ぎても忘れない熱さが、ずっと体の中にあるのです。

大事な人が、「ここからいなくなる」ということについて、

いつか自分も、「ここからいなくなる」ということについて、

稽古場と劇場で、考えてみようと思いました。

過去から踏み出す一歩。

現在を変える一歩。

未来を生み出す一歩。

その一歩が、きっと晴れやかでありますように。

新しく集った仲間たちとともに、

泣きながら生まれてきた赤ちゃんみたいに、

絶望しながら全身で希望して、

作品を紡ごうと思います。

==========

Theatre Polyphonic 第6回公演

Musical「ボクが死んだ日はハレ」

7月12日(水)〜7月17日(月)

シアター風姿花伝 

観劇料 7500円(全席指定席)

4月下旬 先行予約開始予定

5月上旬 一般予約開始予定

【公演HP】

https://polypho.wixsite.com/harebare

【出演】

浦嶋りんこ

小野妃香里

笠松はる

上野哲也

百名ヒロキ

高橋紀恵

【スタッフ】

脚本・作詞・演出 石丸さち子

作曲・演奏 森大輔

美術 伊藤保恵

照明 塚本悟

音響 大野美由紀

舞台監督 加計涼子

宣伝美術 藤尾勘太郎

制作 松井耀子

制作協力 (株)ヴォイス・オブ・ジャパン

【公演日程】

12日(水)    19時

13日(木)    14時 19時

14日(金)    19時

15日(土)    14時 19時

16日(日)    13時 18時

17日(月祝)13時

【物語】

芸能界で、かつて一世を風靡した女たち。

20代で昭和の歌謡界をリードしたボーカリストは今や50代。

10代でグラビアを賑わせた踊るセクシータレントも今や40代。

7歳でデビュー、視聴率の申し子たる人気子役は、今や30代。

落ち目どころか落ちきった三人は、ひょんなことから、

掟破りの三世代ボーカルグループを結成することになる。

女たちの挫折は、喪った過去の愛情とあまりにも密接。

孤独も渇きも、三人揃えばドタバタ喜劇。

もうここにはいない誰かの力を借りて、

かつての愛をサポーターに、

彼女たちは現在と未来の愛を獲得できるのか?

2017年3月21日 (火)

▶スタテンアイランドへ

凝視めること。 俯瞰すること。 寄ってみること。 ひいて見ること。 それはいつも大きな「体験」。 それはきっと立派な「冒険」。 NYの親友じろうさんに案内してもらって、 遠ざかるマンハッタンを眺めながら、 スタテンアイランドに案内してもらう。 ただ、船に乗って、ビールを飲んで、船で帰る旅。 大好きなオマール海老にむしゃぶりつく。 気分は、映画「スプラッシュ」の人魚ダリル・ハンナ。 でも、実際はぷくぷくした小さな東洋人。 それもまたよし。

2017年3月20日 (月)

▶耕平とAKANEさんが!

5日に「Color of Life」の本番を終えてから、 すでに9本の芝居を観ている。 そして、デスクには、今読むべき小説が3冊積まれている。 観劇から読書へ、インプットを続けて、孤独なアウトプットへ。 4月と5月で、2作を書き上げ、1作のプロットまでを準備する予定。 ミュージカル誌をのぞいたら、 「Color of Life」初演が、12位になっていました。 こだわってオリジナルを作り始めた端緒の作品が、 ほかの大規模な作品の中でこんな風に認められるのは、 とても嬉しいこと。 そして、何よりも、 俳優のベストテンで、 上口耕平22位、AKANE LIV19位。 これは、もう、泣けます。 何よりうれしい。 この二人が賞賛されることは、 わたしが賞賛されることに等しいです。 そして。 わたしは、また一から、まずは一人で、創り始めるのです。

2017年3月18日 (土)

▶劇場で神様に出会う

"Natasha, Pierre and the Great Comet of 1812" は、
二階席の後ろから二列目という深い席で観た。
Imperial Theatreという大きな箱全体を、
大きなキャバレー大きなサロンに見立てる演出は気配りが細部にまでわたっていて、後部

席上部席でも前のめりに楽しめた。

劇場の天井全体にトラスが仮設してあって、
手作り風のシャンデリアが幾つも吊ってある。
シャンデリアと同じ色味の電球も無数に。
二階席の後ろにまで。
そして、客席の中にはサイドテーブルが幾つもしつらえてあって、
可愛いスタンドが置いてある。
このすべてのシャンデリアと電球が昇降するし、
スタンド含めすべて繊細に、あるいはリズミカルに調光される。

わたしがこの公演を心に留めた理由はもうひとつ。
わたしの前の10席くらいが空いていて、
その真ん中に、杖をついてやってきた黒人のお婆さんが座った。
上演中たびたび電球やスタンドが客電としてつくので、
近くにいるお客さんと芝居を共有している感覚が生まれる。

Great Cometにはノリのいい曲がたくさん用意されているのだが、
前のお婆さんは横のお客さんがいないことをいいことに、
上半身をリズムに乗せ、膝に横に載せた杖を小粋に揺らして踊り続けていた。姿は踊っているという行為にまでいかなくても、
心の中で伸び伸びと踊っていることは後ろ姿だけでわかる。
最高のお客さまとともに、わたしは芝居を楽しんだ。

サリンジャーの「フラニーとゾーイ」のラストシーンで、妹フラニーに兄ゾーイが、Entertainmentに従事する理由として、「足の悪いお婆さん」の話をする。
自分たちが仕事をするのは、その向こうにいつも楽しみに見てくれている足の悪いお婆さんがいるからであり、それは、実は、「神」なんだ、とゾーイーは言うのだ。

わたしの目の前で、足の悪いお婆さんが、
最高にショーを楽しんでいた。
そんな観劇。

わたしがいつも「演劇の神様」と呼んでいる存在は、
こうして劇場のあちらこちらに点在している。

▶2017 March New York

3/12

‪ETHEL BARRYMOREは、一昨年、真夜中犬に〜を観た劇場。‬
‪一番観たかったものを、到着後すぐに観る。‬
‪チェーホフが大学生の時に書き、生前発表しなかった戯曲プラトーノフ。アンナをケイト・ブランシェットが演じる。‬
満席。開演前の客席が賑やか。
こんな劇場でチェーホフをやりたい。
=================
3/13
ソワレのチケットを入手後、カフェ難民。
一軒目、トイレの鍵が壊れていて入れず、二軒目へ。
今度は、隣の席に大泣きが止まらない子供を連れたお母さん登場。
もう、笑えるくらい泣く。
だからわたしもお母さんも、笑いあっている。
今日の夜からブリザードの警報。

子供はもう笑っている。
_________

Spanishの男の子は、最高の笑顔でBye-byeして行った。
お母さんが、邪魔してごめんなさいってあやまってから行く。
とんでもない。

わたしは今、親子の話を書こうとしているところなんだ。
隣に座ってくれてありがとう。

=================

3/14

「世界が美しい」「人間が美しい」
を、観たいという願いを、昨日、Cirque du SoleilのPARAMOURが叶えてくれた。
ハリウッド黄金期に女優が名声を得ると同時に、愛と芸術の板挟みに苦悩する。
なんてことない筋書きを、シルクのパフォーマーたちが美しい抒情に変えてくれる。

月曜日で観たい芝居は休演。
なんてことなくtktsでディスカウントチケットを任意の席で買った。
これが驚いたことに二列目のどセンターで。
ふだん絶対に買わない前の席で、このショーを観ることができた偶然を喜ぼう。

眼前に展開する鍛えられた筋肉と技術の祭典。
引きで観ると美学だけに酔いそうな世界、それを支える、人間が見える。
エアリアルの吊り点はほぼわたしの頭上。
呼吸が見える距離で、人間の美しさを体感し続ける時間。

特に、女と男の三角関係を、メインキャストは歌で、
同色を来た三人が空中ブランコで、同時に描くシーンには、やられた。
人が人を必要とする、そのどうしようもない力学を、空中ブランコで見せるなんて……。
わたしは妙なアドレナリンが出てしまって、想像の筋肉が躍動して体がむずむず。
脳内から言葉が詩になって山のように生まれてくる。
書いたり演出したりしている時の興奮状態によく似ている。

演出はフィリップ・ドゥクフレ。
わたしは彼と同い年だ……。ため息。
シルクの俳優たちとプロセニアムの中で物語る環境に、大いなる羨望。
帰り道は「最高でしょ!」って自棄みたいな大きな声で何度も呟きながら。
ビールを買い込んで帰った。

ブリザード警報は解除されたものの、
烈しい風と雹のような雪。今日はホテルで仕事。
地下鉄は動かず、美術館もクローズ。
劇場が開くならソワレには行く。

https://youtu.be/qM6I4VN9F0I
recording風景だけれど、空中ブランコのリハーサルシーンも少し。

https://youtu.be/o9JBQv-PJ1I
=================
3/15
"Natasha, Pierre and the Great Comet of 1812" at Imperial Theatre
素晴らしいEntertainment、「戦争と平和」から誰が想像したろう?
最高。すぐにサントラ購入。スタッフワークの美しさについても夜通し語れる。

モスクワのタガンカ劇場に、かつてウラジーミル・ヴィソツキーというロシアの国民的俳優、歌い手がいて。ロシア文学大好きなわたしは、彼の曲を聴いて、愛しまくった。ロシア民謡をベースにした、ギター一本のロック、バラード。それを思わせる曲が何曲もあったんだ、Great Comet には。

キャバレースタイルで生まれた小さな芝居が、Imperial Theatreで生まれ変わるための仕掛けと工夫が素晴らしい。ロシアのサロンに招ばれたような地下酒場に潜り込んだような、きっとどの席でも。
客席設定含む美術が美しくて感涙。
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3/16
グレン・クローズは、「ガープの世界」の母ジェニーで出会ってから、わたしにとって強い女性の代表、そしてスターだった。
舞台で観るのは初めて。
そして、恐らく一生忘れない夜。
「サンセット・ブルバード」のノーマ・デズモンドを演じる、グレン・クローズ。
俳優であり続けた者にしか、
光を浴び続けた者にしか、
身に帯びることのできない輝き。
板に立つ重圧と自覚の蓄積の末に刻まれた皺の深さ。

喪ってしまった人生の輝きを求め続ける姿が
哀しいのに美しい。
ノーマの見る幻想に、終演まで我が身を浸す。

泣きすぎて、涙で世界が滲むともったいないから拭い続けて観る。
懸命に拍手する。声もかけまくる。
観客であることを精一杯楽しむ。

________

わたしがこうして無心に芝居を見続けるのは、
演劇がどれほど素敵か、どれほど一生を捧げるに価するか、
そして、どれほど観客であることが幸せか、
改めて感じるためなのだろう。

幸せな一日だった。
7avから42stの角を曲がったら、クライスラービルの横に、
大きな真っ白い月が輝いていた。
美しい一日でもあった。

================

3/18

帰国。
空港から帰宅する時間は、いつも、空の旅ができる時代に生まれた喜びを噛みしめる。

2017年3月 9日 (木)

▶愛する書店が

学生時代から20年以上通ってきた本屋、書原に立ち寄ったら、
閉店していた。
ここの原稿用紙を模したブックカバーが大好きだった。
昨年のColor of Lifeが終わった時は、
長らくこの本屋に居座って、四人の俳優に送る本を選び、
ブックカバーの原稿用紙四百字におさまるように手紙を書いた。
今思えば気恥ずかしい贈り物だが……。

最近は書棚が減る傾向の海外文学が充実していて、
かなり趣味に走った珍しい書籍が多くって、
わたしに数々の出会いをもたらした書店だった。

愛する場所が、ふいに消えている、そんなことの繰り返し。
いつもある、いつも待っていてくれると思ったら大間違い。
何もかも。

ショックで自転車でふらふらしていたら道を間違えて、
桜の名所で有名な公園に出る。
すでに開花を迎えている木もちらほらで、
また春が来ることをうれしく思う。

家に辿り着いたら、
自転車の音を聞きつけて必ず玄関までお迎えにくる愛猫の、
変わらぬお迎え。

変わらないことの愛しさに守られ。
変えることで人生を楽しむ勇気を喪わず、
また先に行こうと思う午後。

▶楽屋迷路の夢

午前中からワークショップ。
帰宅して確定申告。
一日を完遂して白猫と親しむ時間。

午後、一時間の仮眠をとった。
夢を見た。
いくつもの懐かしい劇場の楽屋がワンフロアにおさまった、
迷路のような巨大な楽屋。
一部屋一部屋に、色濃い記憶をくすぐられる。
のれんだったり、花の匂いだったり、賑やかな話し声だったり。
親しい俳優、すでに鬼籍に入った方たち、
様々な人に会う。

なぜかわたしにも自分の楽屋があって、
うたた寝をして起きたら、もう楽屋迷路は真っ暗。
追われるように廊下をさまよっていたら、
煌々と電気のついている楽屋があった。
中をのぞくこともできず、
のれんの前で立ちすくんでいるところで目が覚めた。
あれは、どなたの楽屋だったんだろう?
中には、誰がいたのだろう?

たった一時間の眠りなのに、
長い演劇人生を一気に回顧したような気持ちになった。

2017年3月 5日 (日)

▶COL終演

「Color of Life」終演。
わたしは、自分の作品に出てくれた俳優、そしてその役が愛されることが、
何より嬉しい人です。
登場人物の和也とレイチェル、上口耕平とAKANE LIVが、こんなにも愛されて、最高に幸せ。
千穐楽。
鳴り止まない拍手を、伊藤靖浩さんと一緒に客席で満身に感じました。そして、出演者二人を一緒に讃えました。

演出家としてこだわり抜いた、「時」の演出。
七色の喜びと、それを封じ込めた、白。
また染めるため、また染まるための白。
これを実現してくれたスタッフに、心から感謝します。
美しいということの喜びと癒やしを、実現してくれてありがとう。

2013年のNY公演は、たくさんの方の支援に助けられました。
改めて、スタートのサポートをしてくださった方々に感謝。
2016年の日本初演は、たくさんのスタッフ、大切な四人の俳優との出会いの喜びでした。様々な評価は、作品を純粋に愛してくれるチーム力の賜でした。

そして、2017年、今回の再演は、再演ではありませんでした。
2013年から2016年の思いを土台にして、新しく出会い直しました。
そのことに、観客の皆様も言及してくれる、幸せな公演になりました。
自分の作品が愛されるって、なんて幸せなことだろう。
もちろん、初演以来の辛辣な意見も頂きましたが、
それは、またこの作品が生まれ変わるための糧です。

書き切れない思いを胸に、
明日から、新しい作品の準備に入ります。

=====

「Color of Life」2017

和也:上口耕平
Rachel :AKANE LIV

脚本・作詞・演出:石丸さち子
音楽:伊藤靖浩
美術:伊藤保恵
劇中絵画:伊藤由華
振付:前田清実
照明:山口明子(シアターカンパニー)
音響:大野美由紀
ヘアメイク:野澤幸雄(studioAD)
衣裳:Kazu(WSC)
演出助手:矢本翼子
舞台監督:井関景太(るうと工房)
宣伝美術:加藤幹也
宣伝写真:河合克成(125inc.)
WEB制作:永井純
票券:水戸信(東京音協)、早藤典子(東京音協)
制作:今井爽歩
制作管理:徳弘健太郎(綜合舞台)
アシスタントプロデューサー:高橋彩乃/麻場優美
プロデューサー:高屋潤子/永田悦久
協力:田辺エージェンシー
企画:ヴォイス オブ ジャパン
主催・製作:キティエンターテインメント

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