「ACCIDENTS 2」 について。
2009年2月、わたしは演劇界の大きなアクシデントに巻き込まれて、仲間たちと一緒にACCIDENTSという芝居を創った。上演決定してから3週間で、台本選択から、稽古場押さえ劇場押さえ、チラシ作り、チケット売り出し、稽古、稽古、本番と、すべてを怒濤の勢いで進んだ公演だった。
公演は大変な好評を呼び、それがわたしのニナガワカンパニー脱退後、東京での初の演出作品となった。
話は変わって。
昨年の「楽屋」に続いて、今年も私塾の仲間たちと公演をしようと考えはじめて、いろんなプランがわたしの中に浮かんでは消え、浮かんでは消えた。
岸田國士戯曲を集めては? 「わが町」はどう?
どれも、何か、決め手に欠けた。
そして、塾生たちと一緒に4月から闘ってきた戯曲を思い返していると、それらがほとんど、登場人物がアクシデントに見舞われ、泣いたり立ち向かったり、絶望したり希望を見いだしたりしているシーンばかりだと気がついた。
わたしが、無意識にそんなシーンをテキストに選んでいたのか?
それとも、ドラマティックで感情の起伏の激しいシーンがテキストになりやすいからか?
……とにかく、ああ、これだ、と、わたしは思ったのだ。
発表。
わたしの大事な、私塾の生徒かつ、演劇仲間たちと、公演します。
2009年の「ACCIDENTS」とは一切関係ありません。
そのソウルとスピリットを引き継いで、新しいアクシデント集を作ります。
そういう意味では、第2弾です。
登場する戯曲は、
「罠」「しらみとり夫人」(T・ウィリアムズ)
「ロミオとジュリエット」(W・シェイクスピア)
「三人姉妹」(A・チェーホフ)
「動員挿話」「灯ともし頃」「命を弄ぶ男ふたり」(岸田國士)
などなど。
これより増えるかもしれないし、減るかもしれない。
とにかく、人生楽ありゃ苦もあるさ、下り坂の次はきっと上り坂、穴に落ちたらはいあがる、転んでもただでは起きない、人生一寸先は闇だけれど、闇を知らなければ光を本当に知ることはないだろう。
……そんな時間を作りたいと思います。
わたしの敬愛するインドの詩人、タゴールはこんな短詩を残しました。
「すべての嬰児は神がまだ人間に絶望してはいないというメッセージをたずさえて生まれてくる」
新しい芝居を世界の片隅に生み出すことだって、きっと同じこと。
2011 年。アクシデントに見舞われた人間たちの絶望と希望を、是非ご覧いただきたいと思います。
一緒に作る、愛する仲間たち!
年齢層、広すぎ!

そして、Theatre Polyphonicの田村真、杉浦大介も出演!
松田かほりさん、難波真奈美さん、針原滋さんに続いて、またニナガワカンパニーの仲間……というか先輩の、妹尾正文さんも友情出演を快諾してくださった。
新国立劇場演劇研修所でシーンスタディを一緒にやった時、そのナイーブさが印象的だった俳優、若菜大輔君も、石丸演出に出演を志願してくれました。
どうぞ、どうぞ、ご期待ください。
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