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石丸の仕事

太一

2010.06.01

6月1日(火)和田会議室

今日は12時開始。


週の始まりのせいなのか、自分含めみんな元気がない。


ダンスをやっても、下手なのはいいけど、元気くらい出してと言われる。


その後発声が終わり、休憩。


そして………

「クラウンをやります。」

!!!!!!!!!


クラウンとは…人を笑わせることを喜びとし、人を笑わせる為に命を懸けるパフォーマンス。


パフォーマンスの最中は、常にご機嫌、笑顔、お客様のため。

弱音を吐くことや自分を甘やかすこと、下ネタ、身内ネタ禁止。


とにかく笑わせればいいんでしょ!なんて甘く思っていた。

裕介、拓哉と挑戦していくが、面白い所はあったけど、撃沈して帰ってくる。


桐香も面白くて可愛かったが、厳しい駄目をもらう。


次は俺で、超撃沈。ダントツで一番つまらなかった。重い空気を更に重くしてしまう。反省、へこむ。


その重い空気を、次の静香さんがちょっと持ち上げてくれる。作ってないから、可愛らしくて面白い。


だけど、まだまだ重い空気。


そこに、勇者が現れる。

遼だ。

まさかと思うハイテンションで登場。


全員のハートを一気に掴み、モノマネあり、ダンスあり、歌あり、シュールありと泣き笑いした。遼ありがとう。


そのテンションや気持ち、クラウン状態が、舞台に立つ上で大切とのこと。

クラウンで得るものが大きそうだ。


後半は気持ちを切り替え、ロミオとジュリエット。

自分と相手役との間に壁を作り、お互いに見えないようにする。


視覚なしで、相手のセリフをちゃんと聞いて、丁寧にセリフを届ける。


普段の立ち稽古で誤魔化せていた、届いていない、実感のないセリフが浮き彫りになる。


相手役を石丸さんがやってくれて、自分のセリフがどんな影響を与えたかを具体的に教えてもらう。

普段やらない、こういう丁寧な稽古も好き。もっとやりたかった。

6月最初の稽古はクラウンという壁にぶち当たりスタートした。


課題が増えていく一方、課題があるという喜びを確認。

クラウンのリベンジを誓う。


藤代太一。

またみんなが旅に出たくなるような課題が始まりましたね。
3ヶ月目。太一と桐香にとっては8ヶ月目。
わたしのレッスンはみんなを変えているか、導いているか、時々不安になる。
これだけ毎日やっていると、自己模倣の罠にはまってしまう。何を獲得しようとしていたのか忘れてしまったり。だから、今日のやり方や先週のテーブル稽古のように、新しい側面から探ろうとするのだけれど、それが生かされるかどうかは、みんな次第。
稽古場では、わたしが一番の観客。
感動したいです。
今日の遼はよかったね、とっても!

2010.05.13

5月12日(水)YSスタジオ

今日はなんだか肌寒いな。

なんて思ったけど、暖かかった、いや、熱かった一日でした。


まず、今日の朝練で印象的だったこと。

ひたすら自分の顔と声をほぐそうと稽古するユースケに、

「今はダメかもしんないけど、きっと将来は変わってるよ!」
って、励ましのつもりで言ったら、


「いや…今、変わりたいんですよ。」って!


結構、ドン!って胸に来た。


…だよね。そーだよね。うん。わかる。

やっぱ、今変われんなら今変わりたい。

その“今”を掴む為に毎日毎日、自分と向き合って稽古しているわけだ。


きっと神様が、頑張ってるユースケにそのうち“今”をプレゼントしてくれるよ!…って俺は何様だ(笑)

で、携帯のムービーをひたすら見ているさつきさんや、タオル使ってまっすぐ立とうとするリョウ、スタジオの中を俺達に使わせてくれて、ベランダで一人稽古するグー。


それぞれが違う課題と向き合ってる。

ちょっとでも進もうとして。

一日一歩。一ミリだって一歩は一歩。

足踏みしてたって靴は減るんだ。頑張ってこう!

周りをみてていい気持ちになった。


昨日みたいに石丸さんをガッカリさせるのはごめんだ。マジで。


外を見ると、朝ちょっと降っていた雨が止み、カラッと晴れていた。

そして、そんなこんなであっという間に12時。

稽古が始まった。


「今日は発声までサクッとやって芝居やるよー」石丸さんの声が響く。

その言葉通りに、ストレッチと発声をやり、ダンスとかはやらずに芝居に入った。


まずは「赤鬼」。

あの女と赤鬼が初めて出会う場面。

狭い船の上で、言葉も文化も違う二人が、どうにかこうにかコミュニケーションをとって、女は水を飲ませる、赤鬼は水を飲ませてもらうっていうエチュードをやった。


言葉が通じるのにも関わらず、分かりあえない事がたくさんあるのに、何言ってるか分からない同士が分かりあうのは相当難しい。


みんな体を真っ赤にして必死にやった。

で、印象的だったのはアキちゃん。


なんてったって、反応がリアルに素直。創られた感じがしない。
自分と真逆な事を肌で感じる。

そしてほぼ全員、赤鬼やった人はキモいと言われていた!

僕の隣の隣で見ていた人が

「キモいは…傷つく」
とボソッと溢していたので、女性の皆さん、芝居中だけの方向でお願いします!


で、続きまして三人姉妹のイリーナ。

働く事に憧れる場面。


ほぼ完璧に台詞が入っていたし、何かが変わったグーが立っていた。
人のことは見ていて分かる。
全然前と違う。本当に喋ってるように聞こえるのが増えた。

頑張れ、ぐー。
負けるな、ぐー。

が効いたのかな?

朝練の成果が出ていて良かった!


あと、先生がのぶちゃんの「わたし」っていう発音ってか言い方を直すのを見ていて、本当に凄いって思った。


平べったかった音を、「開く方の母音!ほら、さくら!はな!さくら!わたし!」って言って教えて、のぶちゃんもすぐ変わる。直る。


聞いてて違うのは分かるけど、教え方までは到底分からない。


ただただ凄いと思う。


そして最後は、待ってました「ロミオとジュリエット」


頭の中で、「心意気」がぐるぐる回る。

とにかく、今日は心意気だ。心意気。


朝から携帯をずっと見ていたさつきさんが、良くなっていて嬉しかった。


昨日、先生が本気で伝えたから、さつきさんの芯まで伝わったわけだし、さつきさんだけじゃなくて、色んな物を動かしたんだな。なんて思った。


うん。人生の勉強にもなる。

自分は、瑞穂さんと松田さんと一緒に演らせてもらったんですが、先生に

「女が変わっても、自分全然変わってないじゃない!」
「君、女の扱い下手なんじゃないの!…って言われちゃうよ!」


いやいや、先生。もう言ってます(笑)

僕は笑っていたが、軽くパニっクだった。

(心の中)上手いか下手かなんて分からないっすよ!いや、俺下手なのか?下手ってなんだ?上手いってどういうことだ?聞いてみようか?誰にだよ!ちょっと待て!芝居にならない。たいち、今考えるのは辞めよう。(約2秒)

で、落ち着いた。


でもとにかく、今日の芝居のテーマは心意気でやりました。


そして最後はダブルジュリエット!

桐香と静香さんが一緒にジュリエット!
相手はユースケ!


二人分だから、単純に2倍じゃなくて、10倍、いや大げさに言ったら100倍のエネルギーが飛んできてた。

本当に面白い。いつもと違うユースケが感動で震えていた。

で、これから!って熱くなったところで6時になってしまった。

今日の稽古は終了。

また明日。


こないだ石丸さんが「こういう、本当にいい雰囲気の稽古場ってないのよ。自慢の稽古場だ」なんて事を言っていて、ブログにも書いていた。


そーなんだ、って思ったけど、よく考えてみたら、自分にとってもすごく大切な場所だ。感謝。


もう今週は仕事で行けないので、みんな明日、明後日も頑張って!

また来週。


来週も楽しみって思える事や、大切な場所があるって幸せだ。


藤代太一

そうか。
そんな風に、自主練中に、いろんなことがあるんだね。
ただ、「今」は、「今すぐに変わる」のは、難しい。
目の前でめくるめくスピードで変わっていくこともあれば、1年、10年、変わらないことだってある。
何のことやらさっぱりわからない日々が続いたり、探っても探っても真っ暗だったりしても、ある日突然目の前がぱっと開けることもある。
ただ、ひとつ言えることは、「今、変わりたい」という強い欲望を持って日々を重ねることの、力。
たとえそれが今結果をもたらしてくれなくっても、その力は、きっと何かを連れてきてくれる。どこかへ連れていってくれる。
でもね、こういうきれい事は、まさに今、そんな「今」を過ごしてる若い人には、きっと伝わらない。わたしだってそうだった。50も近くなって、ようやくわかってきたことなんだもの。
導く者としての、責任を深々と感じるよ。
それと。
相変わらず口が悪くってごめんねぇ。
(正確に言うと、「女の扱い、雑でしょう!」って言ったんだけど……。)
わたしはさ、太一がいい奴だって、よーく知ってるんだよね。いいよ、君は。心意気だって、しっかりある。今日の稽古日誌読んでても、君の人柄がにじみ出ていて、わたし、とっても好きなんだ。真っ直ぐな目で人を見てる。
で、ね、芝居する時も、その真っ直ぐな目で、相手役を見てほしいんだよね。
自分に集中するあまり、役を演じようとするあまり、本当に感じられていないことが多いのよ、「わたしとあなたの間の空気」をね。自分の体温をあげようとする余り、気づけないことが多いのよ、「わたしとあなたを包む熱」にね。
そういうことかなあ。
……でも、わたし、口悪いよね。
昨日も、さつきにかなり怒鳴っちゃったしなあ。
それでも、みんながわたしについてきてくれるのは、これはただただ、みんながわたしを信じてくれている証だと思って、それを宝物だと思って、わたしもより良い「今」に立ち向かうよ。ありがとう。
では、太一くん、またいい仕事をしてきてください。
体、無理せんように。


2010.04.24

4月23日金曜日 YSスタジオ

今日の稽古は10時からでした!


石丸さんが「呼吸と発声」について、前回聞き逃した人のためや、本番を控えた方のために、もう一度、丁寧に話してくれました。


いやー、人間の体って無意識に色々な事をやってくれてるんですね。


自分が今何をしているのか。
そして自分は、何がしたいのか。

これからは、もっともっと、自分の肺や横隔膜、声帯、いろんな体の部分と意識的に向き合っていかなきゃダメだ!って思いまくりました。


で、いつも通りの発声とダンスをもっと呼吸を意識しながらやり、台本稽古へ。

まずは三人姉妹から。

マーシャの「人生で最も愛しくて、人生で最もつらいもの」をタクヤが体を張って演じ、グーがまたちょっと変わったりする。


1人じゃ気持ちを用意できない僕達を、先生が「何か」を与えて変えていくのは見ていて楽しいし、凄い勉強になる。

でも、今日一番面白かったのはこの後やった、「ロミオとジュリエット」での、リョウと大介さん!


リョウはロミオ、大介さんは、ロミオの子供心を演じた。


真剣にジュリエットを見るリョウと、はしゃぐ大介さん。

大介さんが隣にいた時のリョウは、凄いリアリティがあり、いつもと違う表情や声がでていた。

そして、大介さんが演じるロミオは、間違いなく、恋する男の子だった。


何回も石丸さんがダメ出しで使っていた言葉、「恋する男の子になりなさい」


頭では分かってたけど、実際見たらなるほどって思った!


足りない、足らなすぎる。


そして、最後に大介さんがやった「話してくれ」という課題。


うまく書けないけど、石丸さんの「こういう風にやって」ってので、ガラっと芝居が変わりまくった。

僕は見ていて、俳優は絶対こうあるべきなんだよな。なんて事を強く思っていたと同時に、自分の未熟さを再確認していた。


でも焦っても、空回るだけなんで、一歩一歩地道に行くしかない!とか考えていたら、石丸さんが帰り際に一言。

「太一君、早く大人になって」

ズドーン!!!

僕は笑ってはいたが、メッチャ悔しかった。

超図星だったから。

でも逆に、更に燃えてきたぜ!

また来週、もっと頑張ろう。そしたらもっと楽しくなる!


来週も芝居できる環境があるって幸せだ。

藤代太一


太一へ。

君はまだ若い。本当に若い。悔しいけど、わたしの半分以下だ。
もうすっかり大人のわたしだが、日々、昨日よりは今日、今日より明日、と暮らしている。(歳とると、実に歩みは遅いけれど……。)
まだ若い君が、昨日より今日、今日より明日、と、日毎に素敵になっていったら、どれほど素敵な男になることか!
愛する遠方にきっちりと目を向けつつ、20代の揺らぎを楽しみつつ、一歩一歩の前進を味わえますよう!
わたしは成長する男を見守ることが喜びです。わくわく。

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