今日はなんだか肌寒いな。
なんて思ったけど、暖かかった、いや、熱かった一日でした。
まず、今日の朝練で印象的だったこと。
ひたすら自分の顔と声をほぐそうと稽古するユースケに、
「今はダメかもしんないけど、きっと将来は変わってるよ!」
って、励ましのつもりで言ったら、
「いや…今、変わりたいんですよ。」って!
結構、ドン!って胸に来た。
…だよね。そーだよね。うん。わかる。
やっぱ、今変われんなら今変わりたい。
その“今”を掴む為に毎日毎日、自分と向き合って稽古しているわけだ。
きっと神様が、頑張ってるユースケにそのうち“今”をプレゼントしてくれるよ!…って俺は何様だ(笑)
で、携帯のムービーをひたすら見ているさつきさんや、タオル使ってまっすぐ立とうとするリョウ、スタジオの中を俺達に使わせてくれて、ベランダで一人稽古するグー。
それぞれが違う課題と向き合ってる。
ちょっとでも進もうとして。
一日一歩。一ミリだって一歩は一歩。
足踏みしてたって靴は減るんだ。頑張ってこう!
周りをみてていい気持ちになった。
昨日みたいに石丸さんをガッカリさせるのはごめんだ。マジで。
外を見ると、朝ちょっと降っていた雨が止み、カラッと晴れていた。
そして、そんなこんなであっという間に12時。
稽古が始まった。
「今日は発声までサクッとやって芝居やるよー」石丸さんの声が響く。
その言葉通りに、ストレッチと発声をやり、ダンスとかはやらずに芝居に入った。
まずは「赤鬼」。
あの女と赤鬼が初めて出会う場面。
狭い船の上で、言葉も文化も違う二人が、どうにかこうにかコミュニケーションをとって、女は水を飲ませる、赤鬼は水を飲ませてもらうっていうエチュードをやった。
言葉が通じるのにも関わらず、分かりあえない事がたくさんあるのに、何言ってるか分からない同士が分かりあうのは相当難しい。
みんな体を真っ赤にして必死にやった。
で、印象的だったのはアキちゃん。
なんてったって、反応がリアルに素直。創られた感じがしない。
自分と真逆な事を肌で感じる。
そしてほぼ全員、赤鬼やった人はキモいと言われていた!
僕の隣の隣で見ていた人が
「キモいは…傷つく」
とボソッと溢していたので、女性の皆さん、芝居中だけの方向でお願いします!
で、続きまして三人姉妹のイリーナ。
働く事に憧れる場面。
ほぼ完璧に台詞が入っていたし、何かが変わったグーが立っていた。
人のことは見ていて分かる。
全然前と違う。本当に喋ってるように聞こえるのが増えた。
頑張れ、ぐー。
負けるな、ぐー。
が効いたのかな?
朝練の成果が出ていて良かった!
あと、先生がのぶちゃんの「わたし」っていう発音ってか言い方を直すのを見ていて、本当に凄いって思った。
平べったかった音を、「開く方の母音!ほら、さくら!はな!さくら!わたし!」って言って教えて、のぶちゃんもすぐ変わる。直る。
聞いてて違うのは分かるけど、教え方までは到底分からない。
ただただ凄いと思う。
そして最後は、待ってました「ロミオとジュリエット」
頭の中で、「心意気」がぐるぐる回る。
とにかく、今日は心意気だ。心意気。
朝から携帯をずっと見ていたさつきさんが、良くなっていて嬉しかった。
昨日、先生が本気で伝えたから、さつきさんの芯まで伝わったわけだし、さつきさんだけじゃなくて、色んな物を動かしたんだな。なんて思った。
うん。人生の勉強にもなる。
自分は、瑞穂さんと松田さんと一緒に演らせてもらったんですが、先生に
「女が変わっても、自分全然変わってないじゃない!」
「君、女の扱い下手なんじゃないの!…って言われちゃうよ!」
いやいや、先生。もう言ってます(笑)
僕は笑っていたが、軽くパニっクだった。
(心の中)上手いか下手かなんて分からないっすよ!いや、俺下手なのか?下手ってなんだ?上手いってどういうことだ?聞いてみようか?誰にだよ!ちょっと待て!芝居にならない。たいち、今考えるのは辞めよう。(約2秒)
で、落ち着いた。
でもとにかく、今日の芝居のテーマは心意気でやりました。
そして最後はダブルジュリエット!
桐香と静香さんが一緒にジュリエット!
相手はユースケ!
二人分だから、単純に2倍じゃなくて、10倍、いや大げさに言ったら100倍のエネルギーが飛んできてた。
本当に面白い。いつもと違うユースケが感動で震えていた。
で、これから!って熱くなったところで6時になってしまった。
今日の稽古は終了。
また明日。
こないだ石丸さんが「こういう、本当にいい雰囲気の稽古場ってないのよ。自慢の稽古場だ」なんて事を言っていて、ブログにも書いていた。
そーなんだ、って思ったけど、よく考えてみたら、自分にとってもすごく大切な場所だ。感謝。
もう今週は仕事で行けないので、みんな明日、明後日も頑張って!
また来週。
来週も楽しみって思える事や、大切な場所があるって幸せだ。
藤代太一
そうか。
そんな風に、自主練中に、いろんなことがあるんだね。
ただ、「今」は、「今すぐに変わる」のは、難しい。
目の前でめくるめくスピードで変わっていくこともあれば、1年、10年、変わらないことだってある。
何のことやらさっぱりわからない日々が続いたり、探っても探っても真っ暗だったりしても、ある日突然目の前がぱっと開けることもある。
ただ、ひとつ言えることは、「今、変わりたい」という強い欲望を持って日々を重ねることの、力。
たとえそれが今結果をもたらしてくれなくっても、その力は、きっと何かを連れてきてくれる。どこかへ連れていってくれる。
でもね、こういうきれい事は、まさに今、そんな「今」を過ごしてる若い人には、きっと伝わらない。わたしだってそうだった。50も近くなって、ようやくわかってきたことなんだもの。
導く者としての、責任を深々と感じるよ。
それと。
相変わらず口が悪くってごめんねぇ。
(正確に言うと、「女の扱い、雑でしょう!」って言ったんだけど……。)
わたしはさ、太一がいい奴だって、よーく知ってるんだよね。いいよ、君は。心意気だって、しっかりある。今日の稽古日誌読んでても、君の人柄がにじみ出ていて、わたし、とっても好きなんだ。真っ直ぐな目で人を見てる。
で、ね、芝居する時も、その真っ直ぐな目で、相手役を見てほしいんだよね。
自分に集中するあまり、役を演じようとするあまり、本当に感じられていないことが多いのよ、「わたしとあなたの間の空気」をね。自分の体温をあげようとする余り、気づけないことが多いのよ、「わたしとあなたを包む熱」にね。
そういうことかなあ。
……でも、わたし、口悪いよね。
昨日も、さつきにかなり怒鳴っちゃったしなあ。
それでも、みんながわたしについてきてくれるのは、これはただただ、みんながわたしを信じてくれている証だと思って、それを宝物だと思って、わたしもより良い「今」に立ち向かうよ。ありがとう。
では、太一くん、またいい仕事をしてきてください。
体、無理せんように。
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