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石丸の仕事

拓哉

2010.05.21

5月20日 YS

稽古が始まって約1ヵ月半。今日は今までで一番辛い日だった。

今日の稽古は1時開始。

みんな早々きていたので軽いストレッチをやり、腹筋をし、発声をやり、芝居にはいった。

まずはロミジュリ。

ロミオたち、とりあえず裕介以外はボロボロだった・・・。

みんなそれぞれだめだった理由はちがったがその中で一番ひどかったのは自分だったと思う。

何も変わってない。

理由・・・何もやってないから。

それを石丸さんに言われたとき、アイスピックで心臓を刺されたような気分だった。

図星だったからだ。

その後の稽古はもうずっと頭が真っ白になっていて何をやっていたのかまるで頭に入っていない。

稽古記録にならないですね。本当にごめんなさい。

最近台本を読んでもどうすればいいのかわからず、ロミオから逃げている状態だった。

俺にはロミオができないんだと半ばあきらめ状態でやっていた。

しかし一昨日、大介さんからメールがきて、裕介が一番よくなってた、うかうかしてたら置いていかれるぞと言われた。

それに対して俺はがんばりますと返した。

そして昨日、寝坊して稽古できず、

今日はこの有様。

クズだ。

今日久しぶりにパソコンを開いてみんなが書いた稽古記録を見た。

みんなやっぱりやってんだ、と自分が不甲斐なく思った。

なんにも出来ないから出来ないなりにとにかく一生懸命がんばってやる。

それが俺のモットーだったはずなのに。

後半の部分をとったらただの人間のカスだ。

いや、それは言いすぎか。

俳優のカスだ。

芝居なんてやる資格はない。

今日ロミオをやっているとき、自分が全然のってなくて台詞いってるだけで、なにより桐香ちゃんがのっていないのを見てもうやってて苦しくてなんで止めないんだろうって思ってた。

地獄だった。

そしてとどめの一撃は夜大介さんからきたメール。

そんな中途半端にやってんだったらやめろ。

グサッ!!!!!!

もう俺に残された選択肢は二つしかない。

俳優やめて死ぬか

明日変わるか。

それだけだ。

拓哉

死ぬこたあないし、俳優だって今やめたら逃げてるだけだし、とにかく、一人の男がそこに「生きてる」って感じ、見せてくださいな。
そんなに簡単じゃないだろうから、明日じゃなくってもいいよ。
すぐに結果が出なくったって、粘り強く求め続けることが大事。

2010.05.01

4月30日

4月最後の稽古。

今日は石丸さんが3時までしかいられないので11時半からみんなでストレッチを始める。

十二時過ぎから発声。

途中から座って体を安定させリラックスした状態で一人ずつ声を出した。

なんだかお腹に息が入りやすくなった気がした。

でもやっぱりあんまり声は出ない。

はたして自分は低い声が出る日がくるのだろうか。

う~ん、

わからん。

でもとにかくがんばるしかない。

でももともと自分の高い声にものすごくコンプレックスがあったので(今はあんまりないけど)低い声が出せるようになったら万々歳だ。

その後昨日いなかった人たちが自己紹介をした。

不意打ちだったのでみんなびっくりだ。

昨日の僕らのように。

栄二さんが自虐的な自己紹介をしていた。

石丸さんは「栄二はいいやつだよ」といっていたが僕も同感である。

でも自己紹介で間を持たせられる人とそうでない人の違いはなんなのだろう。

できる人がうらやましい。

自信かな。

なんだろう。

う~ん、

わからん。

でもとにかくがんばるしかない。

それからエチュードで、流れている曲のイメージを体で表現するのをやった。

実は僕は前にこれと似たようなエチュードをやったことがあったのだが大の苦手で、やっぱりこれも全然できなかった。

これもできる人とそうでない人の違いはなんだろう。

どうやったらできるようになるのだろう。

う~ん、

わからん。

でもとにかくがんばるしかない。

その後ロミジュリをやった。

昨日やったときは興奮しすぎてなんだかわけわかんなくなって、セリフがしっかり言えてなかったので、今日はしっかりと腹におさえてやるぞ!

と、意気込んでやったが、

結果は昨日と同じ・・・。

やっぱり自分で勝手に喜んで興奮してるだけで、相手を受け止めたり、安心させたりしようという気持ちが全然足りないのだろう。

そうだ!余裕がない男はだめなんだ!

うん、きっとそういうことだ!

うん・・・。

なんだかロミジュリのことを考えてるとどんどん興奮してきてしまう自分がいることに今気づいた(笑)

う~ん、

わからん。

でもとにかくがんばるしかない。

石丸さんがいなくなった後は静香さんにバーを使ってダンスの稽古をしてもらった。

くるくる回るの(名前忘れちゃった!)に必要な基本的な体の動きや使い方や姿勢などをならった。

首、肩、腕、ひじ、手、脇腹、腰、足、指などいろんなところを意識していないといけないんだと気づかされた。

はたしてこれが無意識にきれいにできる日がくるんだろうか。

う~ん、

わからん。

でもとにかくがんばるしかない。

わからないことだらけで、

がんばるしかないことだらけだけど、

それが楽しくってしょうがない。

自分が本当に欲しいものが入っていて、でも開けられない宝箱がたくさんある。

どうやって開けたらいいのか全くわからない。

そこで石丸さんが開け方のヒントを教えてくれる。

そして僕は開けようと努力する。

僕にとってこの稽古場はそんな場所だ。(拓哉)


わぁ〜、大変!
わからないことがいっぱい。頑張ることがいっぱい。
大変ではあるけれど、なんだかもう、成長あるのみって感じで、春らしくっていいね。しっかりと根っこを伸ばして、伸びやかに枝葉を伸ばしてください!
そして、ぜーんぶ出来なくってかまわないから、何か「これだけは負けない」ってものが見えてくるといいね。
タクヤのロミオは、まだまだこれからだけど、ジュリエットに目が釘付けで舞い上がっちゃってる姿は、かわいくって仕方ないよ。
これから、それをゆっくりと表現に置き換えていこう。
演劇って、楽しいでしょ?

***

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