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2012年7月

2012年7月26日 (木)

「三人姉妹」出演者紹介 ~堀文明 編~

もはや稽古も本番も、そして公演のあった7月さえも終わろうとしている今日この頃。
だれのためでもなく自分のために、自主ロングランを続ける「稽古場日誌」
「三人姉妹」公演本番を終えてちょっと落ち着いてきた今、思い返すだに、いろんな場所に行き届か
なかったなあ、そしてそうした場所のほとんど全てに、私は自分の手足や頭で行けることが一生ない
んじゃなかろうか、と。
梅雨明けしたというのに、ややしけった考えにとりつかれがち。

しかし先日、そんな稽古場日誌を「楽しみにしてます。」という天の声が!twitterから!嬉しい!
ああ、私のセルフ・ロングランに、知らないうちに観客が。
これであと、3か月はロングラン出来る!!(ヲイ)
そんなロングランの決意もあらたに、本日の出演者紹介は、堀文明さんです。
堀さんはね、写真が・・・・。
いえ、何度か試みはしたのです。堀さんの、稽古場日誌用の写真撮影。だけど何故か、ことごとく
うまくいかず。
撮れたものは、実物の魅力の10分の一も伝わらない写真ばかり。
ええ、けして、けして私が公演会場や稽古中にことごとく、衣装つきの堀さんを撮影し忘れたとか
そんな理由じゃありません、けして。
堀さんの描写については、私の筆を唸らせてみようかと思います。
堀文明さんは、一見すると、にこやかです。でも、そのにこやかさは、堀さん自身が柔いからでは
なく、もちろんウソでもなく、堀さんの礼儀正しさと真面目さゆえのものだと思います。
人や状況を腑わけする切れ味のいい目をもっている方です。
そして、ご自身が演じられる役に、非常にナイーブな、ひそやかなところを触ろうとする方でした。
堀さんが演じた「クルイギン」という役は、私にはかなり謎な存在です。三人姉妹の次女マーシャの
夫ながら、彼女を精神的に満足させてやれない俗物のち、寝とられ亭主、みたいな、
わかりやすく滑稽に書かれた人物なのですけれど、「え、なにこの役、にぎやかし?」と思われる
言動のなかに、もしかしてものすごく凄惨なことが、この人の内部でおこっているのではないか、
と思わせることもある。
明らかに不倫している妻にむかって、「私は満足だ、満足だ、満足だ。」というセリフが書かれて
いるところなど、戦きます。
謎すぎて、本を読んだ時点では、クルイギンをクルイギンたらしめている精神構造が、まったく理解
できず、芝居の最後に、
「実は全ての黒幕がクルイギンだったのだ・・・・!」
とか言われても、うっかりナットクしてしまいかねない勢いでした。
堀さんが演じられたクルイギンはそんな私に、寝とられ亭主の記号でも俗っぽい賑やかしでもない、
人の人間がそこにいることを納得させてくれる、そんなクルイギンでした。
好きだった場面は、火事の夜、疲れて休んでいる自分の奥さんのマーシャに「私の大事な奥さん・・・。」と話しかけようとして、マーシャの妹のイリーナに、「姉さんはへとへとなのよ。」と遮られるシーン。
イリーナははっきりとは言ってませんが、要するに、あなたがそばに寄ると姉さんの気に障るから
寄るな、ということなんですよね。夫婦なのに。
それに対し、「行くよ、行くって。」とクルイギンが返すのですが、一つ目の「行くよ。」の時、そ
れまでだれにたいしても愛想のよい態度を崩さなかったクルイギンが、義理の妹のイリーナに対し、
いらただしい、遮る声を斬って捨てるような答え方をするんですよね。
でもその後すぐ、二度目の「行くって。」では、またすぐにこやかな顔をつくり、いつもの声で答える。
ただ二つのセリフの、その間に、こんなに多くのことを見せて語れるのか、という感動が毎回ありま
した。
 
稽古中に、私は掘さんに対していろいろやらかしたので、思いだすと今でも自分にがっかりします。

 
もう、「思いだすと自分にガッカリすることランキング」のかなり上位にくい込んでいるので、
(もちろん悪いのは堀さんではなく私ですよ、念のため。堀さんは私の被害者側です。)
今回は美しい思い出だけを蘇らせようとつとめました。
私がいろいろやらかしたことは・・・・公開せずに墓場までもっていく所存です。

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2012年7月18日 (水)

「三人姉妹」出演者紹介 ~河内大和 編~

「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」が無事千秋楽を終え・・・・・・

打ち上げも終え・・・・・・・・

約1週間を経過して後しれっと更新される「出演者紹介」。ナンテコッタ。

恥ずかしながら、公演終了後に速攻で夏風邪をひき、ひきはじめを甘くみて普通にバイトだのなんだの出歩いていたら外出先で動けなくなり、そのまま3日間寝込むというはなはだ残念な1週間をすごしておりました・・・・・。

そう、私、小太りだけど病弱、病弱だけど小太り。

世間一般のセオリーでいけば、小太りなら健康、病弱なら美少女、という方程式で成立するはずが、小太りかつ病弱という、これ、テストなら0点!の方程式で構成されちゃってる私の肉体。

本日ご紹介するのは、そんな残念な方程式とは無縁の肉体をもつ俳優・河内大和さんです。

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演出家の石丸さんいわく、

「河内さんの身体の表現能力は素晴らしい!」とのこと。大絶賛。

確かに、長身で無駄のない肉体は、まとうオーラが鋼の剣のようです。

「だから、今回の舞台では体の表現という武器を全部封印してみた(テヘペロ)bleah

お、鬼やーsign01

そう・・・。「三人姉妹」で河内さんが演じた「ヴェルシーニン」という役は、初演ではかのスタニスラフスキーが演じた、議論好き話好きの陸軍中佐。軍人の、しかもお偉いさんのため、姿勢は基本直立不動。しかしそのセリフ量は某橋田○賀子もびっくりという、まさに「言葉の人」。

とにかくしゃべるしゃべるしゃべる。たまに黙っていると「どうして黙っているの?」と他の登場人物に聞かれてしまうくらい、戯曲のなかでもおしゃべりが存在の一部になっているような役なのです。

ですが、その演出家の絶賛する「身体」に縛りをかけられた状態ながら、河内さんの言葉は稽古当初から実にしなやかでした。おもうに、肉体と発語には、たぶん自分が普段意識している以上に密接な関係というか影響があるのだと思います。河内さんの、よくしなる鋼のような身体から発せられる言葉は、演出家との間でその深さやトーンを微妙に調整する様も、さながら言葉という鼓膜をふるわせる空気の振動というよりは、見えない筋肉をあやつっているよう。

演出家があらかじめ知っていた河内さんの武器をあえて封印するような今回のキャスティングは、「三人姉妹」の劇世界にとって大成功だったと思います。

「三人姉妹」の公演中にご紹介出来なかったのは痛恨の極みですが・・・・・舞台を観た方にはわかってもらえたはずっ!河内さんの魅力を!

ちなみに次回出演作はNODA・MAPの「エッグ」とのこと。

「三人姉妹」で河内さんを見逃した方はチェキラ!してください!

(締めくくりが他の舞台の宣伝というのも、本篇がおわってなお続く稽古場日誌の醍醐味、なのか・・・・・?)

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2012年7月14日 (土)

「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」千秋楽

「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」

おかげ様で、無事に千秋楽を迎えることが出来ました。

チェーホフという作家の劇世界は、峰の高い山脈のようで、わけいってもわけいってもな山道を、石丸さち子さんという、愛とタフネスに溢れた演出家を先頭に、紳士だったり獣だったり美女だったり姐さんだったりとにかく素敵なキャスト&優秀なスタッフ(某私除く・・・)、そして、アンフェリシオンという素晴らしい場所で日々働くスタッフの方々と、その場所と我々の橋渡しをしてくれた池上さん、寺尾さん、その他多くの人々の助力とともに、踏破した一月半でした。

ご来場頂いたお客様方、本当にありがとうございました。

感謝と拍手を、皆に。


そしてそんな感動的な千秋楽を迎えた舞台・・・・。

か−ら−の−

稽古場日誌出演者紹介っていう、ね・・・・・。

だって・・・・素敵な俳優陣・・・・・まだ紹介しきれてないから・・・・・!

いや、違うんだ。これはね、あれです。

ロングラン。

舞台本番終わってるけど・・・・・・・

再演希望の声がでてる本編と違って、誰からもアンコールされてないけれど・・・・・・

もうね、稽古場日誌だけ、自主ロングラン。

いつか本編の再演されることも願いつつ・・・・。

続く!

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2012年7月11日 (水)

「三人姉妹」出演者紹介  ~塩見陽子 中谷弥生 編~

昨夜無事に初日があけた「三人姉妹」。明日もう千秋楽な「三人姉妹」。

ブログの出演者紹介だけ、あと1週間はロングランできそうな「三人姉妹」・・・・・・。

完全に私のペース配分ミスです。終われるのか?!明日までに?!

千里の道も一歩から、ということで、今回はご紹介するのは劇中「小間使い」を演じ、そして実際の稽古場から芝居のためにものすごく働いてくれていた2人です。

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塩見陽子さん。稽古場での1枚。

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中谷弥生さん。

通称「奇跡の細面写真」

チェーホフの戯曲には「小間使い」という表記で特に役名はないのですが、
塩見さんは「ラーシカ」、中谷さんは「ヤーシャ」と自ら役名を編み出し、三人姉妹の暮らすプローゾロフ家の小間使いとして立ち働いております。三人姉妹のようにフューチャーされることはなくとも、彼女達も4幕中に様々なドラマがあるのです。

そう。三人姉妹末っ子のイリーナが「働かなくちゃ」という以前に、2人はめっちゃ働いています。小間使いからみれば、メインどころの懊悩など、鼻息で吹き飛ばせるくらいなのかもしれません。

さらに二人とも、劇中のみならず稽古中から、公演のために、バミリや小道具管理等、ものすごく働いています。本番を終えてすぐ「三人姉妹」の現場に参加してくれた、気配りの温かい塩見さん。よく気がついてくるくる立ち働く弥生ちゃんは稽古場で「皆のお母さん」と呼ばれていました。

以前働いていた会社で芝居をしているというと、「派手でよいね」と言われたことがありますが、音と光に溢れる舞台の裏では、実にたくさんの、地味かつ地道な作業の積み重ねが必要で、その部分を担える人のタフさや仕事の精度が、さながら家の土台のごとく、公演全体に関わってくるのだと思います。
「ラーシカ」「ヤーシャ」がいなければ、まじで「三人姉妹」公演は成り立たなかったでしょう。

そんな有能な小間使い2人ですが、時給は今のところでておりません。
請求は・・・プ、プローゾロフ家にお願い致します。

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2012年7月10日 (火)

本日初日。「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」

本日初日を迎える「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」。

現代日本に生きる私達が、100年前のロシアの戯曲と出会い、同じ時代に生きるスタッフキャストと出会い、アンフェリシオンという場所と出会い、そして本日、ご来場いただくお客様達と出会います。

結婚披露宴会場に集う人それぞれ、長い人生からみればその出会いは一瞬の交錯でしかないかもしれません。
でもその一瞬は、チェーホフという劇作家によって100年前から、スタッフキャスト、公演の企画実現のためにご協力いただいた全ての人によって何ヶ月も前から、用意された瞬間です。

願わくばこの一瞬が、たとえ永遠でなくとも、ご来場いただくお客様方の明日明後日を生きる時間になりますように。

「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」開幕です。

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2012年7月 9日 (月)

本日小屋入り、明日は初日

「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」。
本日、「披露宴会場」に入り、明日初日を迎えます。

おかげ様で、初日前にチケット完売となり、現在はキャンセル待ちのみ受付になっております。

美術に照明もはいり、「三人姉妹」の世界が出来上がっていきます。
今からサウンドチェックです。

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「三人姉妹」出演者紹介 ~塚越 健一 編~

出演者紹介、劇団DULL-COLORED POPに所属する、塚越健一さんです。

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写真は役の扮装中のもの。

塚越さんが演じられる役は、「フェラポント」という、耳の遠い老人。

「三人姉妹」の家に、贈り物や書類を届ける使者として、要所要所で登場します。

この「フェラポント」が人の言うことに受け答えする様子については、耳が遠い、というこの人物の属性を生かし切るために、実にきめ細かい演出がついています。

演じる塚越さんは、杵鞭麻衣さんと並ぶ、稽古場の皆の姐さん。

よく、若手のダンスを見てあげていたり、美しい所作についてアドバイスをされていたりしてます。
見た目は背も高いし、ちょっと怖面な第一印象でしたが、所作とか言葉とか荒いところがなく、丁寧な方でした。
手先も器用で、私が小道具に使用するものをラッピングしようと四苦八苦していたところにスッと来て靴屋の妖精さんのごとく、あれよあれよと言う間に美しいラッピングを仕上げておしまいで、もうそういう手作業がまったくもってダメな私は感動でした。
ちなみに「三人姉妹」の登場人物のなかでは、次女のマーシャを演じられたいとか・・・・・。

今回は残念ながらフェラポント役ですが、全力投球されてます。こうご期待。

チャームポイントは、耳を覆う毛皮です(個人的に)。

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2012年7月 8日 (日)

「三人姉妹」出演者紹介 ~杉浦 大介 編~

今回の出演者紹介に登場されるのは、杉浦大介さん。

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いい笑顔!

杉浦さんは劇中で、詩人レールモントフに傾倒し、周囲からやや(?)ういている「ソリョーヌイ」という名前の軍人を演じます。

杉浦さん自身の格好よさと、「ソリョーヌイ」のクールな二枚目キャラもあいまって、稽古場でも涼しげな佇まいでいることが多い大介さん・・・・・と思いきや、ふと気付いた時に、共演者の小栗剛さんや河内大和さんと、「小四ズ」のような絡み方をしているときもあり、油断なりません。小学生男子のようなイダズラを、実に楽しそうにしておられます。

そんな杉浦さんが演じる「ソリョーヌイ」というキャラクター。一言でいうなら・・・・ツンデレ?(※1)それも、

「べ、べつにあなたのことなんか好きじゃないんだからねっ!」

的な、昨今世間でもてはやされるオーソドックスなツンデレではなく、

「好きだけど、別に好きになんかなってくれなくていいんだからねっ!」

という、ひねりの効いたツンデレ。しかも好きな女相手に、

「あらゆる聖者の名にかけて、あなたに愛される男を僕はぶっ殺す」と発言するヤンデレ(※2)でもあります。

※1)ツンデレ・・・、「ツンツンデレデレ」の略で、キャラクター形容語のひとつ。「普段はツンと澄ました態度を取るが、ある条件下では特定の人物に対しデレデレといちゃつく」、もしくは「好意を持った人物に対しツンとした態度で天邪鬼に接するような人物、またその性格・様子をさす。

※2)ヤンデレ・・・、キャラクターの形容語の1つ。「病み」と「デレ」の合成語。好意を持つ、あるいは交際相手への愛情表現の異常な度合いがファンの間で好まれる。

つまり、

「僕は君のこと好きだけど別にきみは僕のこと好きじゃなくてもいいよ。ただ君が誰かを好きになったら僕はそいつをぶっ殺すけどね☆」

ということです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしろと。

実は私、ごくごく個人的に、「三人姉妹」の登場人物のなかでは一番ソリョーヌイにシンパシーを感じています。ソリョーヌイに対する思い入れだけで戯曲が一本書けそうな勢いです。

前回の出演者紹介でご紹介した小栗剛さん演じる「トゥーゼンバフ」に、人前でしょっちゅう突っかかる「ソリョーヌイ」ですが、きっとこの難しい性格のソリョーヌイに声をかけて、最初に三人姉妹のいる家に遊びに誘ったのはトゥーゼンバフだったんじゃないかと想像しています。ツンデレなのできっと迷惑そうな顔をしたでしょうが、うれしかったんじゃないでしょうか、ソリョーヌイは。トゥーゼンバフはソリョーヌイを「憎めない人だ」といい、ソリョーヌイもトゥーゼンバフに「反感をもったことはない」と言う。

けして憎しみあっているわけでないこの2人の結末も、やるせないものがあります。

それもこれも、ソリョーヌイがツンデレでヤンデレだったせいです。

それにしても、クールな二枚目かつヤンデレ風味のツンデレって、現代日本において主に2次元方面のあるジャンルにおいては、かなり需要の高いスペックではないでしょうか。

もしも「三人姉妹」がライトノベル化とか漫画家とかしてキャラごとの人気投票をしたら、きっと上位に食い込むタイプのキャラクターだと思います。

100年前に現代日本の流行りを先取りしていたのみならず、一捻り加えたキャラクターを創造していたとは・・・・チェーホフ。恐るべし。

本番では皆さまどうぞ、杉浦さん演じる「ソリョーヌイ」のツンツンデレデレ(?)ぶりをお楽しみください。

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2012年7月 7日 (土)

「三人姉妹」出演者紹介 ~小栗 剛 編~

初日のせまる「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」。

本日ご紹介するのは、劇中で男爵位をもつ軍人「トゥーゼンバフ」を演じる、小栗剛さんです。

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小栗さんは、自らqui-co./キコという団体の主宰もされている、役者であり劇作家でもあり演出家でもあり、とにかく自身のなかに様々な「うた」をもっているかたです。それはギターで奏でる「歌」であったり、筆からながれる「詩」であったり、舞台上で「謳われる」ものであったり様々なのですが、リリカルかつ血や硝煙の匂いがする小栗さんの「うた」が、私はとても好きです。

小栗さんが今回演じられる「トゥーゼンバフ」。

かれは、心優しく、真面目で誠実で、生まれながらの貴族つまり金持ちであり、場の空気をよむことにもたけているという、非のうちどころのない王子様なのですが、一点、「軍服を脱いだら女を泣かせるほど不細工」という強力なスキルをもっているという役どころ。
ほとんど必殺技。

「わたし、脱いだらすごいんです。」

私は、こんな人物の設定に、もちろんそれは医者の目で理性的に見た人間観察のすえにうまれた人物ではあるのでしょうけれど、チェーホフの悪戯心みたいなものを感じて楽しんでおります。

おそらく、小栗さんを知っている人であればあるほど、「小栗剛がチェーホフ?!」と、意外の感があるかもしれません。

ですが今回の小栗版「トゥーゼンバフ」、いいです。

稽古場で女性キャストに「こんな男がほしい!」とモテモテ。ついには演出家まで「トゥーバフ(稽古場におけるトゥーゼンバフの愛称)がほしい・・・・」と言っておりました。

地元・茨城を愛し、東京を耕すことを使命とする小栗剛が挑戦する「100年前のモスクワ」という世界。

ご期待ください。

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2012年7月 6日 (金)

「三人姉妹」出演者紹介 ~渡辺 樹里 編~

前回ご紹介しました、「アンドレイ」の恋人、のちの妻「ナターシャ」を演じる、渡辺樹里さんのご紹介です!

BLOG用の写真をお願いしたら、コルセットつきでこんなお茶目なポーズをとってくれました。

Image272

ちょっとわかりにくいかもですが、いわゆる「バッスルスタイル」というのかしら?お尻のところが盛り上がったタイプのコルセット、してらっしゃいます。

今回の「三人姉妹」、実は衣装がすごいことになっているのです。

男子は軍服!(役によって着ない人もいますが)

女子はパニエ入りドレス!

中埜愛子さんという、若いけど素晴らしく腕のたつ衣装さんのオリジナルの衣装で、一気に「三人姉妹」の世界が華やぎます。ネタばれになるので、BLOGにはコルセットしかのせませんが・・・・見たいかたは是非会場へ。
 

樹里さんのお尻フリフリコルセットは、稽古場で大人気。サービス精神旺盛な樹里さんのモンロー・ウォークとあいまって、フリフリ度がアップ。でもセクシーよりは、面白い、のが勝るのが樹里さんクオリティ。

そんな樹里さんが演じる「ナターシャ」は、夢見がちなインテリの多い「三人姉妹」の世界のなかでは、やや毛色が違うキャラクター。

チェーホフは彼女を、わかりやすすぎる書き方で書いてるので、悪者や、カリカチュアライズされた所謂キャラクター、にしてしまうのも簡単な登場人物なのですが、そうではなく、一人の人間として彼女なりに人生を生きていることを見せたい、というのが当初からの演出家の希望。
演出家が「ナターシャ・ナチュラル」というところの、彼女だけに通じる世界観や生き方を持っていてほしい、との注文に、樹里さんは今、実に見事にこたえてます。
伸び伸びした、実に楽しい、かわいらしい「ナターシャ」がいるのです。

もう一つこの役の見所としては、1幕、2幕、3幕と、劇中で進化を遂げること。

恋愛、結婚、出産と、経験値をつんで確実にパワーアップしていく様は、さながらポ〇モン・・・・・。
渡辺樹里さん版「ナターシャ」の最終形態に、こうご期待です!

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「三人姉妹」出演者紹介 ~斎藤穂高 編~

今回の出演者紹介。アンフェリシオンでの稽古中に、34歳のお誕生日を迎えました、

斎藤穂高さんです!

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ご覧のとおり、見た目はアントニオ・バンデラス風の濃ゆいイケ面。

石丸さんの私塾生でもあり、今回の「三人姉妹」では、三人姉妹の兄弟・「アンドレイ」を演じられます。

ところで皆さん、私・・・・気付いてしまったんです。

この「三人姉妹」が・・・実は「四人兄妹」だということに・・・・・・・・。

長男が・・・・・タイトルロールからはぶかれているという事実に・・・・・・。

アンドレイェ・・・・・・・。

そんな、事情をしればタイトル、戯曲の出だし以前からして不憫な「アンドレイ」ですが、劇中でもたいがい不憫です。

女たちに、しょっちゅうギュウギュウやられています。

そんな「アンドレイ」を演じる穂高さんに、最初に与えられた演出指令は、「太れ」というもの。

なぜならば、「アンドレイ」の劇中のセリフには「父が死んでから僕はぐんぐん太りだして、(中略)こんなにデブになってしまいました。」とあるのです。
しかし、ダンサーでもある穂高さんは、無駄な肉などない精悍な体つき。
このままではデブになった、というチェーホフの台詞が、いわゆる女子の。

「私ぃ、最近、またふとっちゃってぇ。」
「え~そんなことないよぉ、○○ちゃん、痩せてるよお。」みたいな、存在の耐えられない軽さ的なことになってしまう危機。

共演者の中谷弥生さんに「太るコツ」を伝授してもらい、デブになることに励む穂高さん。ちなみに夜寝る前のスニッカーが最強だそうです。

だけどなかなか、デブになるのは難しそう・・・。う、うらやましくなんかないんだからねっ!

しかし太る以外にも、「アンドレイ」という役に対して、演出の求めることはたくさん。それだけこの役が、微にはいり細をうがつことで見えてくるものがあるからなのでしょう。

そんな「アンドレイ」のキーアイテム・乳母車を、明日というか今日、私はGETしに行くぜ!あと3時間後くらいに家をでるぜ!調布、「新宿から40分」ってしれっと書いてるけど、うち埼玉だから遠いんだぜ!

穂高さんの、血と汗と涙とスニッカーの結晶、「アンドレイ」ご期待ください。

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2012年7月 4日 (水)

「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」初日まであと1週間!

季節はいったい誰に断って7月になったのか、問い合わせたい今日この頃。
1日が来た時は、暦が6月31日抜かしてるよ?!と、一瞬真剣に混乱したモスクワカヌです。
ええ。6月は30日までです。わかってます。わかってるけど忘れてしまうだけです。

ふと気がつけば、「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」も、初日まであと1週間!

一昨日から今日まで、本番の披露宴会場で稽古させてもらっていますが、稽古場で積み上げた「時間」がアンフェリシオンの「場所」と出会って、さながらお見合いの開始直後のようにまだモジモジ互いを探りつつ、「いい雰囲気」を醸しております。

「幸福な結婚」
これまで数々のカップルの、そうした瞬間を見届けてきた、アンフェリシオン6階REGALOで、会場の「場所」と、我等が座組の「時間」が出会って、三人姉妹の「世界」が生まれる瞬間に、ぜひ立ち会って下さいませ。

チケット予約はこちらから。

会場でお待ちしております。


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2012年7月 3日 (火)

「三人姉妹」出演者紹介 ~伊藤 靖浩 宮里 豊 編~

昨日から、結婚披露宴会場アンフェリシオンにて稽古をしております。

会場の御厚意で、3日間、本番の会場で稽古をさせてもらえることと相成ったのです。

結婚披露宴会場アンフェリシオン6階REGALO(レガーロ)。

Theatre Polyphonic「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」の、タイトルにも冠されたこの会場がまた、やたらに素敵なところなのです。以前、会場見学に行った時にも書きましたが、華やかでクラシカルな「三人姉妹」の劇空間として、しっかり存在してくれます。
この会場と「三人姉妹」の戯曲の世界との出会いは、本番でよりいっそう幸福なものになるはずです。

3日間の会場稽古の合間に通しをおこなうため、怒涛の場当たりが行われた昨日。
場当たりという戦場ヶ原に、別の舞台の千秋楽を終えて参戦した出演者がおります。

今回の公演で、生のピアノとギターを奏でてくれるプレイヤー。

左から、宮里豊さん、伊藤靖浩さんの両名です。Image282

実は2人とも、1日に別の舞台の千秋楽を終えたばかり。打ち上げを終えた、ほとんどその足で会場に。
披露宴会場のピアノと、宮里さんのギターでの生演奏は、はっきり言って素敵です。またこの音楽がはいるシチュエーションがとてもよいのです。アンフェリシオンでなければ出来ない、聞かせ方、をしております。

伊藤さんは、ピアノの演奏のほかに、作曲歌唱指導音楽監督エトセトラ。とにかくなんでもこなせるのではないか?というマルチプレイヤー。
宮里さんは、伊藤さんに惚れられた?奏でる音色にも温かい人柄のにじみでるギタリストです。

アンフェリシオンでは、今回の公演のコーディネーターであるIさん、支配人の寺尾さん、そして、出演者に美味しい水をふるまってくれた従業員の方々、いろんな人の協力や働き、好意で、稽古をさせてもらっております。

昨日の場当たりでの、照明をおとした会場での生演奏には、日常的に会場に接している人たちにもかかる、なにか魔法のような力がありました。

芝居など、普段演じられたことのないこの会場が、「三人姉妹」の世界と出会って別の顔をみせ、お客様にはもちろん、それを普段この会場と日常的に接している人たちに喜んでもらえたら、嬉しい。

Theatre Polyphonic「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」は10日に初日を迎えます。

ぜひぜひ、結婚披露宴会場アンフェリシオン6階REGALOまで、おこしください。

チケット予約はこちらから。

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2012年7月 2日 (月)

三人姉妹大陸!

杵鞭麻衣さんが、なんと、「三人姉妹」のプロモーションビデオをつくってくださいました!

その名も「三人姉妹大陸」

面積はなくとも、広大さならパンゲア大陸、深さならジブラルタル海峡に匹敵するチェーホフの「三人姉妹」の世界にぴったりなネーミング。

劇中では「三人姉妹」の長女・オーリガ役を演じ、稽古場でも皆のお姉さん、な杵鞭麻衣さん。彼女自らがカメラをまわしてくれた稽古場の様子と各出演者インタビューを是非チェケラしてください。

「三人姉妹大陸」のPVはこちらから。

チケット予約はこちらから。

チェキラ!!

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「三人姉妹」出演者紹介 ~藤尾 姦太郎 編~

先日、早朝に書いたBLOG記事がアボーンし、文字通り

「燃え尽きたぜ・・・真っ白にな・・・・・・」状態だった気持ちと稽古場日誌。

しかしまだ最終回を迎えるわけにはいかないので、出演者紹介でリベンジです。

本日は、劇中で、軍人「フェドーチク」を演じられる、

藤尾姦太郎さんをご紹介いたします。

Image269
通し終了直後で、やや「燃え尽きたぜ・・・・・真っ白にな・・・・・・・」状態だった藤尾さんをつかまえて撮影。

でも写真をとるとき、ちゃんとパーカーの前をあけて、彩りを画に添えてくれる配慮を忘れない藤尾さんは、劇団犬と串に所属されている俳優さんです。

先日、早稲田卒業公演を終えたばかりの劇団犬と串。
私はその卒業公演しか見たことがないのですが、よく動き飛ぶ肉体が、美声が、ダンスが、若さが、ひたすらくだらないことにぶっこまれ消費されていくというお馬鹿な贅沢さが好きでした。

その時思ったんです。

この劇団の人たちは、文化祭でキャンプファイヤーとかしたら、あれだわ。
焚火を囲んで輪になって歌って、時々むせび泣いちゃったりして爽やか3組的な青春を謳歌している学生たちに、

「もっと多くを望めよっ!若いんだろっ!!」

とか言いながら、「ファイヤー!」と色んなところに火をつけてまわったりしそうだ、と。(注:あくまで私の個人的イメージです)

その時みた舞台では、出演者みな類型化された青春に収まりきらない人々って感じだったのです。

そんな勝手なイメージをもっていたので、藤尾さんのことも私、今回の座組みでご一緒するまでは、わりとエキセントリック少年BOY的な方なのかしら?と思っていました。

しかし、あにはからんや。

藤尾さんはとても真面目な方でした。

「フェドーチク」という役に、毎日真摯に向き合おうとされています。

以前P酒場で飲んだときのこと。

注)「P酒場」・・・小栗剛さん命名。お金のない演劇人による演劇人のための飲み。コンビニで酒缶を購入し、近くの人気のない駐車場で飲むというセルフ酒場

その時、藤尾さんは人間の「喜怒哀楽」の、「喜」「楽」への欲求がある、とお話になりました。

「喜び」や「楽しさ」は、私が藤尾さんの所属されてる劇団公演を見に行った時、板の上にいた役者や、その芝居や、劇団がこれが自分達のもの、として提示する世界観全体に感じたことなので、私は藤尾さんは、それをすでにたくさんもっている、と思っていたのですが、もっともっと、「喜び」「楽しさ」を自分のものとして追及したいし、それを舞台をみにくる人にも感じてほしい、というようなお話だったと思います。

藤尾さんの演じる「フェドーチク」は、先日出演者紹介でご紹介した、吉木遼さん演じる「ローデ」と仲がよく、劇中二人は常に一緒です。上背のある吉木さん演じる「ローデ」より、小柄な藤尾さん「フェドーチク」のほうが明らかに兄貴分な、劇中の二人の友情のありかたは秘かな萌ポイント。

歌ったり踊ったり、悩み事の多い「三人姉妹」の登場人物たちのなかでは、わりと積極的に毎日のなかに楽しみを見出して生きている「フェドーチク」と「ローデ」ですが、そんな二人にもやるせない現実というものがあったりして。

全国の「犬と串」ファン、藤尾姦太郎さんファン必見の舞台。

「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」のチケット予約はこちらから。

乞うご期待!

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