「三人姉妹」出演者紹介 ~河内大和 編~
「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」が無事千秋楽を終え・・・・・・
打ち上げも終え・・・・・・・・
約1週間を経過して後しれっと更新される「出演者紹介」。ナンテコッタ。
恥ずかしながら、公演終了後に速攻で夏風邪をひき、ひきはじめを甘くみて普通にバイトだのなんだの出歩いていたら外出先で動けなくなり、そのまま3日間寝込むというはなはだ残念な1週間をすごしておりました・・・・・。
そう、私、小太りだけど病弱、病弱だけど小太り。
世間一般のセオリーでいけば、小太りなら健康、病弱なら美少女、という方程式で成立するはずが、小太りかつ病弱という、これ、テストなら0点!の方程式で構成されちゃってる私の肉体。
本日ご紹介するのは、そんな残念な方程式とは無縁の肉体をもつ俳優・河内大和さんです。
「河内さんの身体の表現能力は素晴らしい!」とのこと。大絶賛。
確かに、長身で無駄のない肉体は、まとうオーラが鋼の剣のようです。
「だから、今回の舞台では体の表現という武器を全部封印してみた(テヘペロ)」
お、鬼やー
そう・・・。「三人姉妹」で河内さんが演じた「ヴェルシーニン」という役は、初演ではかのスタニスラフスキーが演じた、議論好き話好きの陸軍中佐。軍人の、しかもお偉いさんのため、姿勢は基本直立不動。しかしそのセリフ量は某橋田○賀子もびっくりという、まさに「言葉の人」。
とにかくしゃべるしゃべるしゃべる。たまに黙っていると「どうして黙っているの?」と他の登場人物に聞かれてしまうくらい、戯曲のなかでもおしゃべりが存在の一部になっているような役なのです。
ですが、その演出家の絶賛する「身体」に縛りをかけられた状態ながら、河内さんの言葉は稽古当初から実にしなやかでした。おもうに、肉体と発語には、たぶん自分が普段意識している以上に密接な関係というか影響があるのだと思います。河内さんの、よくしなる鋼のような身体から発せられる言葉は、演出家との間でその深さやトーンを微妙に調整する様も、さながら言葉という鼓膜をふるわせる空気の振動というよりは、見えない筋肉をあやつっているよう。
演出家があらかじめ知っていた河内さんの武器をあえて封印するような今回のキャスティングは、「三人姉妹」の劇世界にとって大成功だったと思います。
「三人姉妹」の公演中にご紹介出来なかったのは痛恨の極みですが・・・・・舞台を観た方にはわかってもらえたはずっ!河内さんの魅力を!
ちなみに次回出演作はNODA・MAPの「エッグ」とのこと。
「三人姉妹」で河内さんを見逃した方はチェキラ!してください!
(締めくくりが他の舞台の宣伝というのも、本篇がおわってなお続く稽古場日誌の醍醐味、なのか・・・・・?)
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