「三人姉妹」出演者紹介 ~小栗 剛 編~
初日のせまる「結婚披露宴会場で演じられる三人姉妹」。
本日ご紹介するのは、劇中で男爵位をもつ軍人「トゥーゼンバフ」を演じる、小栗剛さんです。
小栗さんは、自らqui-co./キコという団体の主宰もされている、役者であり劇作家でもあり演出家でもあり、とにかく自身のなかに様々な「うた」をもっているかたです。それはギターで奏でる「歌」であったり、筆からながれる「詩」であったり、舞台上で「謳われる」ものであったり様々なのですが、リリカルかつ血や硝煙の匂いがする小栗さんの「うた」が、私はとても好きです。
小栗さんが今回演じられる「トゥーゼンバフ」。
かれは、心優しく、真面目で誠実で、生まれながらの貴族つまり金持ちであり、場の空気をよむことにもたけているという、非のうちどころのない王子様なのですが、一点、「軍服を脱いだら女を泣かせるほど不細工」という強力なスキルをもっているという役どころ。
ほとんど必殺技。
「わたし、脱いだらすごいんです。」
私は、こんな人物の設定に、もちろんそれは医者の目で理性的に見た人間観察のすえにうまれた人物ではあるのでしょうけれど、チェーホフの悪戯心みたいなものを感じて楽しんでおります。
おそらく、小栗さんを知っている人であればあるほど、「小栗剛がチェーホフ?!」と、意外の感があるかもしれません。
ですが今回の小栗版「トゥーゼンバフ」、いいです。
稽古場で女性キャストに「こんな男がほしい!」とモテモテ。ついには演出家まで「トゥーバフ(稽古場におけるトゥーゼンバフの愛称)がほしい・・・・」と言っておりました。
地元・茨城を愛し、東京を耕すことを使命とする小栗剛が挑戦する「100年前のモスクワ」という世界。
ご期待ください。
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