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2010年10月 9日 (土)

1987石丸さち子→2010石丸さち子

本番に入ってからは、
演出家でいる時間よりプロデューサーでいる時間の方が長く、
これは、なんていうか、ひどく大変。
演出家は向いてると自負してるわたしだが、
プロデューサーは、おそらく、向いてない。
しょっちゅうくじけそうになってる。
ここんとこ、かなりくじけそうになってた。

今日、「ACCIDENTS」で短篇の上演をさせてくれた作家の宇野イサムさんが来てくれて。
彼は、わたしの長い、長い、友人だ。
「1987石丸さち子」という恐ろしいタイトルのDVDをくれた。
ベニサンピットでやったスタジオ公演、「虹のバクテリア」に出ていた、わたし。
20代前半だったイサムさんの作品を、50代前半の蜷川さんが演出した公演。
開演前に、当時まだ珍しかったビデオを客席で蜷川さんがまわしていて、照れくさげにふざけるイサムさんとわたしが映っている。
そして、30分の本編。
わたしの、あの時の、最後の台詞。
100%の元気と、0%の迷いとともに。
「あんたみたいに、くじけること、怖がってないもん!」

20代のわたしの声が、我がファクトリーに、深夜、響く。
「あんたみたいに、くじけること、怖がってないもん!」

50代目前のわたしは言い返す。
「あたしだって、くじけること、怖がってないもん!」
深夜、一人、声にせず、言い返す。

ああ。

わたしの中に、わたしが蘇る。
わたしの、わたしたるゆえんの、わたしが。
わたしの中を、時間が流れて、
洗っていく。
目覚めよと、叫びがこだまする。

わたしは、きっと、一生くじけることはないだろう。
かつて、あの台詞を心から発した者であるから。


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コメント

「虹のバクテリア」も、わたし、見てます。
松田さんを見に行きました。
懐かしいです。たしか、まだチラシがあるはずです。
バブルが始まった頃で、けっこう小さい劇場とかが、都内のあちこちにできていましたが……。

公演は、あと、少しで閉幕ですね。
最後までがんばってください。

NUMOTO様。

いくつかのコメント、ありがとうございました!
そのうちダイレクトメールで返信しよう、などと思いながら、公演に追われ、公演の後処理に追われていました。
メールの記載はなかったようなので、この欄でご返信です。

「悪魔の絵本」ご観劇、ありがとうございました。
「虹のバクテリア」当時から松田かほり嬢を見続けているなんて、かほりにとってはなんともありがたいお客様ですねえ……。すごい。ちょっとうらやましい。
確かに、このところかほりは出演しまくっているので、案内をもらう方も大変ですね。
「楽屋」で、久しぶりにかほりと一緒にやりました。そして、今回。
何より、わたしたちは同じところで育ちましたから、話がとっても通じやすい。
30歳くらいで俳優をドロップアウトしたわたしには、女優を続けていることだけでも才能があると思えます!
わたしは現在の道に喜びを見いだせていますが、やはり俳優は素晴らしい職業ですから。

「楽屋」に続けて、ご観劇いただいたことに感謝!
演出家とプロデューサーを兼ねるのは、あまりに大変なことでしたが、
これからも頑張って続けていこうと思います。
またよろしくお願いいたします!

どうもこんばんは。
レスいただいていたのに、気がつかなくて失礼しました。
ええと、はい、わたしはしょぼいものかきです。
でも、舞台劇は、いたにのったことはありません。
大昔の、青山円形劇場の公募なんかは、すげーがんばって応募作を
投稿したんですが、さっぱりでした。
芝居を書けたら、松田さんを起用できればいいんですが、
そういうお話はなかなか浮かびません。
わたし的には、松田さんの声優デビューを期待しているんですが、
これもなかなか実現しないみたいです。

なんか、最近は、めっきり年を感じていて、そんなときに、
あのウルマンの詩を思い出したりします。

ちなみに、高校は、燐光群の坂手の出身高校で、私が3つ上、
つまり入れ違いの形です。

この週末は、タイニイアリスに見に行きます。

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