ナジロチ村より。
あまり器用な方ではないので、
まだ「Caesiumberry Jam」から抜けられない。
ナジロチを、愛した村を去れない。
呆けてしまう訳ではなく、
新しい明日からのために、
溜め込んだ事務作業に没頭して今日を過ごした。
でも、まだ、心は留まったまま。
この経験を言葉にするには、
少し時間がかかりそう。
社会人として、
演劇人として、
日本人として、
この経験を通じて考え続けた、
あれこれ。
あれこれ。
日々感じ続けた、
大事なことたち。
少し、熟成させよう。
でも、熟成を待たずに、
明日からの人生には、
まんま、そのまんま、反映する。
幾つになっても、
ひと夏の経験は、
人生を変えるんだ。
たくさんの「ありがとう」を、
わたしを仲間に加え、
わたしと並んだ走ってくれた俳優陣に。
「ありがとう」を、
観客席に足を運び、
一緒に演劇を成立させてくれた、
すべてのお客様に。
わたしを見守りに来てくれた友人たちに。
「ありがとう」を、
全身から愛情を放ち、
それぞれの経験値で、支えてくれた、
スタッフ各位に。
「ありがとう」を、
もう、とにかく、そう、誰でもない、
無からこの作品を生み出した作家へ。
背中を見て走るわたしを、
翻弄しつつも、一瞬も裏切ることなく先導してくれた、
敬愛し、信頼する演出家へ。
鈍色ポップを代表して、
この企画を立ち上げて仲間にいれてくれた、
未来を見据える劇団主宰者へ。
この時代を、この町で、生き抜くために最も必要なものが、
「Caesiumberry Jam」チームにはあった。
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演出家なので、もっと演劇的なことを書きたいのですが、
今は、まだナジロチ村にいるので、
ナターシャおばさんがしっかりここにいるので、
どうも無理。
だって、こういうこと書いてると、
目頭が熱くなっちゃうんだもの。
また書きます。
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舞台稽古写真より。
(ナジロチ村の「瞬」を写真にとどめてくださった、お二人の素敵な写真家にも感謝します。)
Photo by 青木司
Photo by mao