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2011年8月 5日 (金)

「ワタシ」がぐらぐら。

「ワタシ」がぐらんぐらんしている。
午後は、しばらくお休みをもらう私塾の稽古。
そこで生きている演出家、あるいは指導者の「ワタシ」と、
夜、俳優として稽古に参加している「ワタシ」は、別人。
まるで。
「ワタシ」だと思っていた人の足下は、実に危うい。

稽古場で、ちょっとエゴイスティックな発言をする「ワタシ」がいた。
人から見れば、それほどのことではなかったかもしれないが、
自分自身で省みると……
整理されていない感情を、整理されていない言葉で演出家に伝えようとする「ワタシ」は、なかなかに愚かだった。
稽古場なんだからそれでいいのだとも言えるが、
演出家として生きている「ワタシ」が、どうにも、俳優の「ワタシ」を認めない。

いや、それでも、なんでも、欠片みたいなものでいいから、見つけて、拾いあわせて、造形実験をしていこう。
演出家にあやまったって喜ばれない。
何か魅力的な瞬間を稽古場で作ることでしか返せない。
(気が小さいので、稽古後、こそっとあやまったけどね……。)

……それにしても、楽しい日々だ。これを楽しい日々と呼ぼう。
……ああ、それにしても、俳優ってのは、何て因果な職業なんだ。

そんなこんなの日々の中、稽古休みに観た中川くんの芝居が、抜群に面白かった。
彼が俳優として、しっかり立っていることに、敬意を覚えさえした。
揺らがずに信じて貫くこと、その素晴らしさ。
明日は、そのことを、ちょっと書こうかしらん。
だってわたしは、俳優としての彼に、感動したんだ。
歌い手として、度々深い感動をもらってきたけれど、
改めて俳優として、感動させてもらったんだ。

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