前へ。
なぜ、愛すべきものとか、美しいものとか、心癒すものとか、大事なものは、
永遠じゃないんだろう?
わたしは、ずっとずっとずっと続くものを、何か持っていたっけ?
かける愛が大きければ大きいほど、喪われるのは、なぜ。
わたしの愛情が、深すぎるのか。
わたしの愛情が、出来損ないなのか。
こんな問いかけをしながら後ろを振り向くと、落とし穴が待っているので、
振り向かない、振り向かない。
ただ、前を見る。
ささやかなものでも、生み出すことを考える。
愛し方の巧拙は、未だにわからない。
わたしが飲みたい水を飲む。
わたしの渇きを満たす水に、手を伸ばす。
消費や消化のことは考えず、
ただ、乾いた喉と体に、
清冽な水が通っていく、潤してくれる、
その喜びの瞬間を、
放埒な生の、静かな存在証明とみなして。
恐れるな。
恐れるな。
人を傷つけずに生きてはいけない。
人に傷つけられずに生きてはいけない。
振り向くな。
振り向くな。
わたしの後ろに道ができているけれど、
今は、振り向かない。
未だ見ぬ、前の道を、
夢想して、進む。
時は、きっと、また、未来のわたしの後ろに道を作る。
わたしを運ぶ。
だから、せめて、精一杯進む。
前へ。
前へ。
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