無題。
道がすいていると思ったら、帰り道は、もう5時前だった。
とろうり、とろうりと、わたしにしては珍しくゆっくりと、自転車で進む夜道。
幸せというものの正体について考えていた。
手がかじかむのは辛いけれど、頭は寒さできーんと冷えて、妙な冷静さで……幸せというもののことを。
今日もいろんなことがあった。
昼と夜、二度、涙が出た。
自分を確かめるような時間、
他者という鏡に自分を映し出す時間。
単に心が揺れる時間。
混乱の中に、自分を見いだそうとする時間。
人を大事に思う時間。
昼と夜、二通り。
素晴らしい衝動買いをした。
満員の客席を思わせる、縁起物。
人混みの中で見ている時はまだ他人行儀だったが、
帰って仕事部屋に置いてみると、
如何にも、貰われるべきして貰われてきたという顔をして、
鎮座ましましている。
これからの、わたしの舞台を、祝福してくれよと、声をかける。
わたしは今までも一人だったが、もっと一人になって、
考えることをするべきだ。
そして、揚々と世界に出ていき、自分の考えなどさらりと捨てて、たくさんの人と一緒に作品を創ろう。
捨てる前に、どれだけ考えているかが、感じているかが、重要。
それが、表現する時の、自由。
2011年も、あとわずかになってきた。
さて。どれだけの準備をして、2012年を迎えられるか。
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