プリンターが働いている間に。
プリンター酷使の日々。
今日は、台本を印刷してくれるのを待っている。
劇場での稽古、2回目。
激烈な、あまりにも激烈な抜き稽古の後に、
初めて、強引な通しを実施する。
あまりにあまりに、強引な。
でも、走りきった俳優たちは、ようやく、
自分がどこに辿り着くために走っていたかを認識したようだ。
感想を聞いてみると、
結果はどうあれ、マラソンコースを一回走りきって、肩の力がちょっと抜けたと言う。
そう、今までは、どこを目指して、どんなコースを走っているのかも知らなかった訳だ。
でも、わたしに言わせれば、飛距離が小さすぎる。
走りきったかもしれないが、わたしはもっと遠くへ行くつもりでいるのだ。
で、そういう、心も体も火照っている時こそ、浸透率がいいだろうから、
2時間たっぷりかけて、全篇の読み直しのような、ダメだし。
初めての通しが終わってからの、テーブル稽古みたいな感じだった。
ようやく、一本の作品を手に手を取って作るチームになりつつある。
これからだ。
無料公演だから、予算は一切ない。
あるのは、俳優の心と体だけ。
わたしは、彼らの現在に、しっかりと命を吹き込む。
ようやく、ようやく、ほんの少しだけ手応えが……。
どこまで行けるだろう?
どこまでも、どこまでも、連れてってやりたい。
わたしが、色んな先人たちに、ここに連れ去られてしまったように。
一生やめられなくなる、虜になって離れられない、演劇の醍醐味うずまくところに。
実は実は、とても静謐なところに。
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