無題。新しい夜に。
「The Bee」のGPを水天宮で観る。
キャサリン・ハンターに魂を抜かれる。
ロンドン版AKAONIの時、コクーン楽屋でプライヴェートなキャサリンに会った時、プライヴェートな姿だけでも、こんな女性になりたいと思わせる穏やかで逞しい凛とした姿だった。
それが、トラムで「The Bee」初演を観た時、俳優としての彼女に打ちのめされた。
そして今日、さらに怪物のような女優を目前にして、魂を抜かれた。
演劇の可能性、俳優が一個の心と体で表現できる無限の可能性に、心が躍った。
明日からが変わると思うし、変わらなければおかしいだろうと思えるような、そんな規格外の人間の姿があった。
明日は、私塾の稽古、公演の稽古、そして次の公演の企画打ち合わせ。
盛りだくさんの明日という一日に、油を注ぎ、火を投げるような、この一夜。
決して燃え尽きない、燃え続ける火になりたい。