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2013年6月 9日 (日)

「帝国の建設者」本番間近。揺れる毎日。

水天宮ピットに入って、「帝国の建設者」最後の追い込み。
追い込みとは言っても、まだまだ作ってる、まだまだ探っている。
初日は、もうぐったぐたに疲れてしまって、すぐ目の前にあるビジネスホテルに飛び込んで、自分の稽古と、演出の現在を考えて。
結局あまり眠らず。
翌日の初通し稽古を体験して、自分がとんでもない作品を創ってしまったことを実感。俳優への負荷が半端ない。
主演の菊沢将憲さんは、ものすごく穏やかな、静かな愛情を体にたくさん蓄えている人だから、今回の役どころは、本当に厳しいと思う。
現代人の罪をすべて担って、欺瞞と隠蔽と暴力で闘い、最後には頽れ、損なわれ、断罪される。こんなに辛い役も珍しい。そして、わたし自身の作品としても、こんなに社会的な糾弾をあからさまにするのも珍らしい。
自分の創ったものを、すべての人が喜んでくれるとも、分かってもらえるとも思っていない。
ただ、自分の観たいものを創れば、必ず、ともに揺れ、ともに震え、ともに喜んだり痛んだりする人がいる。必ずいる。
でも、そうじゃない観客にも、わたしは必ず、何かおみやげを用意する。
それは、一番に美しさ。次に、抒情だの、面白さだの。手触りのいいものも、ちゃんと用意する。すべての観客の現在に、ご来場ありがとうございますと言えるように。
でも、今回は、ひたすら厳しいです。
とにかく、戯曲を最初に読んだ時は、
原発と日本人の関係だけで読み取れてしまったんですから。
わたしは、そこに、夢をみる力、愛するものを守る力を用意しました。
その役を清水那保さんが演じます。
少女の柔らかさ純粋さで崩れゆく世界と闘う役を、懸命に模索しています。
……ここまでにしておきます。
是非、ご覧いただきたいと思います。
芝居のことばっかり考えて、帰路についたら、井の頭線の中に、Airと台本の入った大事なリュックを網棚に載せたまま降りてしまい、降りても仕事電話ばっかりしててしばらく気づかず……。
絶望の淵に一度立ってしまったものですから、渋谷駅で確保の連絡を受けた時は、なんだか逆にハッピーになってしまいました。
さて、明日も大変なリハーサル。
大事な大事な通し稽古。

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