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2014年5月17日 (土)

五月に背を向けて。

一年で一番好きな五月に背を向けて、

ひたすら家で書く。

読むのを止めて、ようやく書き出したので、

迷わず家で仕事、を、選択。

あまりに、外で待ってる五月が美しそうなので、

歯がみするくらい悔しいのだけれど、

書くんだ、わたし、と、自らに言い聞かせ。

書いてない時間も、書くという行為のうちなのだと、自らを慰め。

同居人の一人は公演初日。

もう一人の同居人は、久しぶりの休み、公園で五月を楽しんでいる。

風の仕事は、

我が書斎の窓から外を眺め、家の前の木で鳴く四十雀や雀を見張ること。

カラス襲来の場合は、毛を逆立て、戦闘態勢に入る。

もう、実に熱心に見張る。

虫の飛来にいたっては、女忍者と化して網戸をするするとのぼって、

上から視線をキープ。(網戸の目、広がる一方……。)

わたしの仕事への集中力より、ずっとずっと高い集中力で見張る。

と、思いきや、見張ってる体勢のまま、深い眠りへ……

その眠りの安らぎを左腕の方に感じながら、

わたしは、一年で一番美しい五月を、

家の中で過ごす。

で、あっという間に、目映い日差しは消え、暗くなってしまった。

ああ……

========

ずっと、夢見る作品の言葉に向かっている。

でも、外から聞こえてくる言葉には無力だ。

「積極的平和主義」とか、「集団的自衛権」とか、

解釈というものを、個々に許す、言葉という武器が怖い。

それでもわたしは、五月に背を向けて、

かつて日本を生きた人の、愛と懊悩について書いている。

言葉を見失いそうになることの多い日々だ。

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