« 2014年5月 | トップページ | 2014年7月 »

2014年6月

2014年6月14日 (土)

Perspective〜視線。

仕事のために、キューブリックを見直した後に、
こんな動画を見つけて、感じたこと。

世の中にはたくさんの物語があって、たくさんの映画をわたしは愛してきた。

でも、物語を愛するのではなく、映画を見る時間ごと、
その映画とともに息をすることから愛したものたちには、
監督の視線への溺愛、同じ風景を並んで見るような共振感覚があるのだ。

キューブリック然り。
タルコフスキー、小津安二郎、テレンス・マリック、エイゼンシュテイン、アンジェイ・ワイダ、ベルイマン、ビクトル・エリセ、フェリーニ……
いや、あげるときりがなくなるけれど、ああ、こう書くだけで、たくさんの視線が、わたしの生きた記憶みたいに蘇るのだ。

いや、ちょっと待てよ。
こんなことは、大学の映画の授業で、とっくに習っていた気がするぞ。
でも、自分が何か作品を創ろうとしている時に、まだ誰も名前を知らない美しい花を発見するように、新しく気づくことは、個人的にとても大事なことなのだ。

Kubrick // One-Point Perspective from kogonada on Vimeo.

書く日常。

わたしが机に向かって、あまりにも不規則な生活をしているため、

ずっとつきそう愛猫風の体内リズムもおそらく乱れ気味。
申し訳ないが、家にいる限りずっとそばにいてくれる彼女の応援はありがたい。
防寒用の和毛がどんどん抜ける時期で、家中に彼女の真っ白な毛が飛んでいる。
なので。一日に何度も梳ってやる。
必ずお決まりのコースで。

最初は、背中を押して、椅子の上にぺたんとしてもらう。
面白いように、ぺたんとなる。
梳り始めると、すぐにのどをぐるぐる鳴らす。
かなり気持ちいいらしい。
ぐるぐるぐるぐる。
わたしに似て、出す音が大きい。
背中。尻尾周辺。顔の横のほわほわ地帯。
この辺りでぐるぐる音が最大に。
目を細めて、喜ぶ。
そして、横腹、横腹。
この辺りで必ず、自分のからだを行き来するピンクの櫛が気になり始める。
てしっ、てしっ、櫛にちょっかい。
てしっ、てしっ、興奮極まって。
やおら櫛に臨戦態勢。
ここでぐいっとわたしは押さえつけて腹を出し、急いで腹のほわほわに櫛をあてる。
ここまでくると、彼女は体を翻し、本格的に櫛と闘おうと……(あっ、地震! すごく揺れた! 風の毛が逆立った!)

こうして、仕事して書く日常。
風を梳る日常。
突然揺れて、「!」となる日常。

IMG 4358


« 2014年5月 | トップページ | 2014年7月 »