父譲りの儀式。
蜷川さんが新しい台本をもらった時に必ずやっていた儀式。
蜷川さんの隣に演出助手として座ったことのある人も、
必ずやっている儀式。
尊晶も、俊太朗も、直子も、みんなきっとやっている、
父ゆずりの儀式。
印刷のあがってきた台本のト書きに、赤鉛筆で線を引くのだ。
わたしは、蜷川さんから離れてからも、
この儀式だけは欠かさない。
自分が台本を書くようになってからも、
この儀式だけは変わらない。
赤鉛筆で、ト書きに線を引きながら、台本に向かいあう。
これから過ごしていく時間のすべてが、そこに眠っている。
今夜は、これから儀式の時間。
作・演出の時は、作家から演出家になり変わる時間でもある。
« 「Angel」脱稿。 | トップページ | オバマ大統領、広島でのスピーチ。 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント