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2016年6月28日 (火)

▶深い呼吸で、創りたい。

雨が降ってきた。
今がどんな季節なのか思いだした。
降る前に散歩をしておいてよかった。
久しぶりに、目的地なく歩いた。
足で自分の身体を推進するのを楽しんだ。

1月から、
上演台本・演出「盲目のジェロニモとその兄」
作・演出「Color of Life」日本版 2バージョン
演出 清水邦夫作「楽屋」
作・演出「Angel」
と続いた。
あまりに違う作品たち。
いつも自分の中の色んな部分を揺らしてきた。
でも、どれもやっぱりわたしの演出世界。
そして、出会った俳優が、スタッフが、わたしを揺さぶり、
新しいものを引きだしてくれた。

このところ、わたしは、
人としては、
失うものが続いたことで、
空虚な時期にあった。
それをすべて作品を創ることで埋めてきた。
創り続けることで、
ようやくその穴ぼこが少し埋まりはじめて、
少し落ち着いて、自分の仕事を考える時期にある。
おそらく。

次に自分が何を書くのか、楽しみだ。
次に誰と出会って、どんな世界を創るのか、楽しみだ。
いろんな美しいものを創りたい。
えんえん、創り続けていたい。
でも、あせらず、丁寧に。

「希望もなく、絶望もなく、わたしは毎日少しずつ書きます」

これはアイザック・ディネーセンの言葉。
レイモンド・カーヴァーが愛した言葉。

「書くということは、書かないということもふくめて、
わたしの運命だ」

これは、金井美恵子の小説の中の一文。

わたしは走りすぎる。
いつも心拍数が高い。
もう少し深い呼吸をして、
仕事はできないものか。
いつも自分に問うている。

書いていない時も、書く人であり、
演出していない時も、演出する人であり、
現場に入っていない時も、わたしは演劇者だ。

そんな呼吸の深さで、
えんえん、創り続けていたい。

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