大野幸人Solo Act「Angel」終演。
大野幸人Solo Act「Angel」終演。
地道に、丁寧に、積み上げてきた作品が劇場で花開き、
観客に愛される。
大野幸人という俳優が産まれ、観客と出会う。
そして愛される。
喜びばかりの公演だった。
俳優と演出家、二人っきりのクリエーションの日々は、ぶつかりあうことなど一度もなく、ただひたすらに、信頼しあって創っていた。純粋だった。
これを見守り支えてくれたスタッフに、心から感謝。
主人公の抑圧ばかりの青春から、硬い殻を破って零れ出す、
生命力の塊のようなダンス。
踊る喜びは、そのまま生きている喜びで、
彼の身体にとどまらず、世界に放たれる。
あの躍動する身体の軌跡は、幸福な残像として残り続ける。
自分をくるんでいた柔らかい殻に、
彼女の記憶を纏わせて踊る瞬間は、永遠。
二万二千字にも及んだ言葉たちも、
語られる時のしなやかな身体とともに、
言葉を禁じた彼の、沈黙とともに、
記憶に残る。
そして、佐藤仙人文弘君のパーカッション。
バラフォンという木琴から産まれるミニマルな音、
クロテイルという鉄琴から産まれる、痛みと輝きの音。
再演が早々に決まったのは、
作品を愛してくださった観客の皆様のおかげ。
小島賢との再会を、楽しみに待ちながら、次に進みます。
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