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2016年7月

2016年7月27日 (水)

▶読売演劇大賞前期ノミネート「Color of Life」

「Color of Life」が、読売演劇大賞中間選考会で、
上半期作品上位5本に作品賞でノミネートされました。
そして、わたしは「Color of Life」で、
演出家賞にもノミネートして頂きました。
もう、感謝の気持ちでいっぱい。

NY公演に旅立つ時に、物心両面の支援をしてくださった方々。
NY初演を助けてくれた、白石良高さん、POEさんはじめスタッフ、
協力してくれたたくさんの人たち。
何より、この作品をともに産み出し、
すべての苦楽をともにした作曲主演のNY和也、伊藤靖浩。
NYレイチェルのフラン。
この作品の肝になる絵画の伊藤由華さん。

この作品の日本公演を実現してくださった、
VOICE OF JAPAN高屋潤子さん、
キティーエンタテインメントの皆様。
愛する四人のキャスト、上口耕平さん、AKANE LIVさん、
鈴木勝吾さん、はねゆりさん。
作品を愛して、支え続けてくれたスタッフの皆様。
同じ方向を見てみんなで走れたColor of Lifeチーム!
心より、感謝します。

上半期でノミネートされただけで喜びすぎています。
愛して、愛して、血を吐くようなこともありながら創ったものなので、
もう、とにかく、うれしいのです。

再演にはずみがつきました。
これからも育てていきたい。
そして、また新作を創りたい。

本当に嬉しい朝です。

2016年7月22日 (金)

▶ジャージー・ボーイズ

ジャージー・ボーイズ、赤、白、両バージョン。
10日前には、NYでブロードウェイ版。
どちらも魅力的だが、味わいが違う。
BW版は、NJ出身の生臭くて硬い肉の衝動と躍動。グルーブ感。
日本版は、NJ出身の青臭い雑草たちのまっすぐさと繊細さ。ハーモニー。

わたしは今、複数の仕事を手一杯抱えていて、
7月末までのTO DOをこなせるか不安に思っていたが、
中川晃教フランキー・ヴァリを観て聴いていたら、
そんな迷いはぶっ飛んだ。
彼が獲得し維持している、あの声、歌という宝物。
劇場を満たすあの歌声と、それを歓ぶ客席の空気感。
弛みなく役を追求する姿。
ずっと、同志みたいな存在なので、
今日も彼が舞台に立っている、と思うだけで、気合いが入る。
アッキーに感謝。
わたしもひた走る。

2016年7月21日 (木)

▶画家伊藤由華さんによる肖像画。

伊藤由華さんが、わたしを描いてくださった。

画家の前にモデルがいて描かれるものではなく、
画家の中にいる、いた、見えていた、感じ取られていた、
わたしが描かれたものだ。
描かれた、無駄なく求心的な美しさを見て、
今現在のわたしが、
「そうでありたい、なりたい、わたし」
が描かれていると思った。
もしわたしがこの先の人生をうまく生きられたとして、
「未来のわたし」
が描かれているのだと感じ、感動した。

肖像画というのは、写生とは違う。
たとえ、写真と見紛うほど写実的に描かれたものでも、
人のフォルムからかけ離れた描かれ方をしたものでも、
肖像画というのは、描く人と描かれる人の、関係であり、
描く人の魂と、描かれる人の魂の、表象だと思う。

自分が生きているうちに、肖像画を描いてもらえるなんて想像しなかった。
そして、自らの朝と、昼と、夜を、
わたしの肖像画を描いて過ごしている人がいるなんて想像しなかった。
人生は想像がつかないことばかりで、
それだけで生きているに価する。

製作途中で見た絵と、全く違った。
画家伊藤由華は、完成に向けて、
わたしの未来を、より明るく、より柔らかく、より躍動的に、
描いてくれたように感じている。

この絵に描かれた魂に敵うように、
愛する方向に、ひたすら向かっていきたい。

伊藤由華さん。
ありがとうございます。

(この絵を見つけた時の投稿
https://www.facebook.com/ishimaru.sachiko/posts/1010726869047397
(製作過程の絵
https://www.facebook.com/yuka.ito.5099/posts/945552762224046

Photo

2016年7月18日 (月)

▶幸せはてづくりするもの。

人間らしい生活、戻ってくる。
私塾再開。
いつもの稽古だけれど、
声を出すことだけでも楽しく、
大いなる探し物中の俳優たちと時間を過ごすのが、
わたしはやっぱり大好きである。

昨日自分が書き上げた台本を、
少し冷めた今、読んでみる。
面白い。面白いじゃないか。

幸せだ。
幸せは、やはり、手作りするものなのだな。

2016年7月17日 (日)

▶第一稿脱稿

生きてて喜ばしいことは数あれど。
脱稿の瞬間の喜びは、比類がない。
演出家が初日を開けるのは、
たくさんの人と共にする旅の一過程。
脱稿は、一人旅を終えた感覚。
でも、登場人物たちとずっと一緒だから、
多重人格者の一人旅、とでも言うべきか?

ここ五年で凝縮して覚えた、
新しい、苦しい、喜びで、
まだ慣れない。興奮さめやらない。
シャンパンでも買いにいくか!

▶脱稿の喜び

生きてて喜ばしいことは数あれど。
脱稿の瞬間の喜びは、比類がない。
演出家が初日を開けるのは、
たくさんの人と共にする旅の一過程。
脱稿は、一人旅を終えた感覚。
でも、登場人物たちとずっと一緒だから、
多重人格者の一人旅、とでも言うべきか?

ここ五年で凝縮して覚えた、
新しい、苦しい、喜びで、
まだ慣れない。興奮さめやらない。
シャンパンでも買いにいくか!

2016年7月15日 (金)

▶ダニー・ボーイズ執筆中

三年前の今日、NYで「Color of Life」の初日を開けた。
不思議なことに、今現在、没頭して書いているのは、
まるでその頃の自分たちの物語のようでもある。
というか、書くということ自体が、
わたしの脳内で記憶たちが即興ライブを開いているようなもので。
時は巡り巡って、すべてが自分自身の一部分だ。

初日の前日も、わたしは集客のためのネット作業に精を出していて、
初日のために休息をとる俳優の寝顔をたっぷり眺めることになった。
そういう時の空気感って、恐らく一生忘れない類のものだ。

2016年7月13日 (水)

▶平和な朝

時差ぼけを修正もせず、書斎にこもっている。
晩ご飯を食べたら、朝陽がのぼった。
ベランダに、四十雀が二匹止まってしばらく鳴いていた。
白猫がむくっと起き上がる。
その目の前を黒揚羽と黄揚羽がもつれるように飛んでいく。
平和、という言葉を、ごく当たり前な幸せ、
と言い換えたくなる朝。

2016年7月 5日 (火)

▶劇作家たち、蜷川幸雄氏を語る。

横内謙介さんからお誘いを頂き、
劇作家が蜷川さんを語る企画に、登壇します。
長らく蜷川さんの隣にいた、今は演出を生業とする者として、
話せることを話します。

劇作家協会の企画のページを眺めていて、
蜷川演出で上演された戯曲は、
ほとんどが男性作家によるものだったと改めて感じました。
そして、秋元松代先生の作品、先生の佇まいなどを、
思い返し、思い出し、しました。

以下、概要です。

==========
劇作家協会公開講座 2016年 夏
http://www.jpwa.org/main/activity/openclass#program_8

8月6日 16時〜18時
会場: 座・高円寺2

劇作家たち、蜷川幸雄氏を語る

蜷川さんが演出した、戯曲を書いた劇作家。
蜷川さんの舞台を見て、この世界を志した劇作家。
蜷川さんの存在に、絶えず刺激を受けていた劇作家。
そして、蜷川さんの演出をつぶさに見ていた演出家。
蜷川さんが演出したシェイクスピア作品の翻訳家。
蜷川さんに関わった人々証言を通して、
その偉大なる軌跡を検証します。

<登壇>作品名は蜷川幸雄氏演出作品
・青木豪 2008年『音楽劇 ガラスの仮面』/2010年『音楽劇 ガラスの仮面 〜二人のヘレン〜』
・石丸さち子 ニナガワカンパニーで蜷川氏の演出助手多数
・坂手洋二 2007年『エレンディラ』
・鈴江俊郎 1996年『零れる果実』
・福田善之 2009年『真田風雲録』
・前川知大 2014年『太陽2068』
・横内謙介 1996年『魔女の宅急便』/1996年『カルメンと呼ばれた女』/2000年『NINAGAWA 火の鳥』
<映像出演>
・松岡和子 彩の国シェイクスピア・シリーズ約30作品の翻訳

[料金] ¥1,000 (区民・会員は¥900)

2016年7月 4日 (月)

▶描かれた、わたし。

「ペール・ギュント」「テネシーの女たち」「燕のいる駅」
「Color of Life」と、わたしの舞台を絵で飾ってくれた、
伊藤由華さんが、
わたしをイメージして絵を描いてくれていた。
FBで製作途中のものがアップされているのを偶然見つけたのだ。

それは、混沌としてて、幾つもの色を抱えたまま、
ただひたすらに愛する遠方を見据えているだけのわたしで、
どこから見てもわたしだったのだけれど、
わたしより、ずっと美しい人だった。
こんなカオスのまま生きてることを、ない交ぜの自分を、
許容してくれるような絵だった。
こういう女になりたいと、未来を希望させてくれる絵だった。
こういう人のまんま死にたいなと、微笑を呼ぶ絵だった。

描かれたものに、色に、お互いの、長い時間を感じる。

喜びは、言葉で説明できない大きさだった。
芸術は、人を救える。

2016年7月 3日 (日)

▶7月の朝。

なんて素晴らしい、7月の朝。

梅雨明け前の少し湿った風。
夜の鳥、あるいは蛙の鳴く声から、
朝の鳥にバトンタッチしていく刻。
人々が朝の営みをはじめる音。
砂利道を歩く音、アスファルトを歩く音。
通奏低音のように聞こえるのは、
近くの幹線を通る車の音。
あと2時間もすれば、
近くのグラウンドから、
球を追う声が聞こえてくる。

一日のはじまりがこんなにきれいなのに、
わたしはと言えば、
夜からのつながりとして、この時間を過ごしている。
できれば、眠らずに、このままいたい。

新作の箱書きを書き上げ、
秋に参加する別作品の資料の山を、
少しずつ崩す時間。

風が肌にまとわりつきながら、
わたしの人型を通り抜けていく。

IMG 1084

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