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2016年8月

2016年8月31日 (水)

INFORMATION

Theatre Polyphonic第6回公演 出演者募集のお知らせ
https://polypho.wixsite.com/audition

石丸さち子 作/作詞/演出の Musical ”Color of Life" が

第24回読売演劇大賞 中間選考会にて、

作品賞と演出家賞にノミネートされました。

この作品を支えてくださった関係者の皆様、
ご覧いただいたお客さまに、
心から感謝いたします。
これを励みに、
一作一作、大切に生み出していこうと思います。


これからの作品(いずれもチケット発売中)

作・演出
Angel」(2016年6月の好評舞台、早くも再演いたします。)
@イマジンスタジオ(主演:大野幸人)2017/1/21-22

演出
朗読劇「旅猫リポート」 2017/1/25-29
@博品館劇場(出演:磯貝龍虎、伊万里有、植田圭輔、碕理人、鳥越裕貴)

作・作詞・演出
Color of Life」(読売演劇大賞前期で作品賞と演出賞にノミネートされました。)
@博品館劇場  2017/3/2-5 (出演:上口耕平、AKANE LIV)


【2016年】

構成・演出
I LOVE MUSICAL」(ミュージカルコンサート)@グローブ座 2016/12/17-18

作・演出

「この泡の消えるまで」@アトリエカノン(主演:金すんら)2016/11/11-15

脚本原案・作詞

ダニー・ボーイズ」@国際フォーラムC  2016/10/26-29

作・演出
「Angel」@イマジンスタジオ(主演:大野幸人)2016/6/24-26

演出
清水邦夫作「楽屋」@梅ヶ丘BOX  2016/3/28-4/1

作・作詞・演出
Color of Life」 @東京芸術劇場シアターイースト
2016/3/25-31 上口耕平×AKANE LIV   鈴木勝吾×はねゆり

上演台本・演出
シュニッツラー作「盲目のジェロニモとその兄」2016/1/9/14
@青山DDDクロスシアター 原嶋元久×水石亜飛夢


【2015年】

作・作詞・演出

「Sleeping Beauties 夢をあやつるマブの女王」@三越劇場
@兵庫県立芸術文化センター 2015/10/7-12

演出
「芥川龍之介の恋」@JZBrats 演出(主演:木ノ本嶺浩)8/1-2

構成・演出
「魅惑のチェーホフ」@クロス青山DDDTheater 7/9-12
 (主演:輝馬、山本一慶、岸本卓也、黒羽麻璃央)

作・演出
「サンタ・エビータ タンゴの調べに蘇る魂」
 @クロス青山DDDTheater 3/25-29 主演:水夏希・今井清隆


「女優~松井須磨子、愛と舞台に生きて」@兵庫芸術劇場   
   主演:名取裕子


”Color of Life”が

MITFアワードで四つの最優秀賞を獲得しました!

Nyaward

最優秀作品賞……Color of Life

最優秀作詞・作曲賞……石丸さち子・伊藤靖浩

最優秀演出賞……石丸さち子

最優秀主演女優賞…

…Shino Frances

FacebookOfficial Site 受賞を伝えるNYの新聞


これまでの公演記録は

石丸さち子 OfficialWebSite

をご覧下さい。

2016年8月28日 (日)

▶Color of Life再演決定

再演が決まって、おめでとうと声をかけてくれる知人たち、
楽しみにしていますと連絡をくださる初演の観客の方々。
そして、次に向けての課題となる声をかけてくださる先輩。
そういうことが、ひとつひとつ、ありがたい。

蜷川さんの「王女メディア」や「近松心中物語」をはじめとする再演作品に、ずっとつき

あってきたが、作品を再演することの持つ意味と可能性を、ようやくこの歳になって我が

身で知った。
今までだって、全身全霊でやってきたけど、まだまだ知らない感覚があった。

自分が産みの親でないとわからないこと。
自分が責任を背負う身にならないとわからないこと。
もう、長く長くこの世界で暮らしているけれど、
わたしは、ひとつひとつ出会い直している。
丁寧に、細心に、出会い、かつ人生守りに入らず、攻めていこう。

オーブにて、「キンキーブーツ」。
評判通り、三浦春馬さんが抜群にいい。
憧れの力に溢れた、演じる喜びとおおらかさ。
(きっと本番でもどんどん獲得しているのだろう)
誠実な努力で積み重ねた、切れの良さと、思い切りのいい、自分の現在を使い切った、歌

彼を見ていると、若き俳優たちの中に眠っている無限の可能性に、頬がゆるむ、うれしくなってくる。
演出家として、俳優のトレーナーとしては、身が引き締まる。
可能性を見逃さず、引き出すためには、
自分自身が、柔軟で、かつ我慢強くなきゃいけない。
UP TO DATEを繰り返してなきゃいけない。

そして、まだ仕事を一緒にしたことがないというのに、
大好きで仲良しなソニンが、素敵なこと、素敵なこと。
調子を崩してはいるようだったが、
そんなこと一切気にならない、バランスのよさ。
プロとしての仕事ぶり。

この世界にいて、俳優を尊敬できる時が、本当に幸せだ。

ずっとそんな仕事をしていたい。

環境は、自分で作るものだ。

2016年8月21日 (日)

▶蜷川スタジオの仲間と会う

本当は家に籠もってなきゃいけないはずなのに、
色んなところに出かけて、たくさんの人に会って、
フル稼働の週末。
思いがけず、遠い過去のことと遠い未来のことを、
語りまくり、感じまくることになった。

さっきまで、20代をともに過ごした仲間たちに会っていた。
いっぺんに、びっくりするくらいたくさんの人に、会って、
体内時計がちょっとおかしくなった。
30年前の思い出話をしているのに、
1年前の思い出話をして笑っているような感覚になるのだ。

演出家として独立したのが遅すぎるし、
劇作家なんて、こないだから名乗りはじめたばかりだ。
あと何作創れるんだ? 
なんて計算を始めると、
若い人が羨ましくなったりするけれど……
はたと気がつき、
「ダメーーーー!! その思考回路!!」
と、自分を戒める。
そんな思考回路の切り返し、
馬鹿みたいにしょちゅうやってる。

歳を取ることを楽しもう。
どの年齢も、一生に一回。
どの一日も初体験。
毎日が新鮮だ。
今日が新鮮、明日も新鮮。
体にぼろが出てくるのも、
人それぞれのスピードだが、
免れる人はいない。
……楽しもう、なんて余裕がない時がやってきたら、
その時考えよう。

そう考えると、
演劇って、やっぱり夢みたいに楽しい仕事なんだ。
小説や映画にはない、時と場所の超え方がある。
それが、時と場所を限定して成立し、
かつ、再生不可能であるという、魅力。
わたしは、まだまだ「時」をテーマに作品を創りそうだ。

帰り際に、わたしは大きな声で言った。
「みんな、元気でいようね!!!」

いつまでも元気でいられるわけないじゃん!
でも、そんな風に大声出したくなる夜があるんだよ。
いやーーーーー、わたし、元気になった。
さらにぐっと、元気になった。

この元気を使って、
明日は、また、新しい出会いに向けて、
孤独な作業に没頭するよ。

今日に、ありがとう。


「ああ、なんて烈しい一日だったんだろう。
午前中、仕事で烈火の如く怒ることがあって。
午後から新しい仕事で心を平静にして。
帰宅して、この夏の仕事の最後の仕上げに時を忘れた。

ポストに、先日、ニナガワスタジオの古いメンバーで集まった時の写真が届いていた。
わたしは、長いこと蜷川さんの隣に座っていたけれど、
一緒に写真を撮ったこととか、ほとんどない。
並びあって写る、大事な一枚になった。
左から、妹尾正文、蜷川幸雄、石丸さち子、大石継太、
鈴木真理、清家栄一。
この写真のファインダーの外にも、仲間がいっぱい。

どの一人が欠けても、今のわたしはない。」

▶記憶のボトル

デスクの隅に、記憶のボトルが並べてある。

野田さんの「赤鬼」英国バージョン「Red Demon」で
あの女を演じたタムジンが
関係者みんなに作ってくれたボトル。
「Color of Life」NY初演の時にお世話になった画家
Keico Watanabeさんが、お別れにくれたボトル。
作演出した「Angel」の記憶、ビリジアン。
一昨日まで、書く時にずっと飲み続けた水の青ボトル。

わたしは、忘れるのが下手くそで、
頭の中にこういうボトルがいやというほど詰まっている。
驚くほど細かい記憶が、微妙に紐付けされてしまってある。

これは、書いたり演出したり、仕事をしている時には、
とてもとても役にたつ。貴重だ。
でも、一人っきりでいる時は、この記憶のボトルたちが、
一人という基本の数を愛するのを邪魔してくる。

一人で充足するわたし、ではなくて、
隣にいたあの人この人が欠けている、わたしになる。

わたしが、ずっとずっと仕事をし続けて、
好んで休もうとしないのは、
そういう訳なのだろうか?

今日は、思いがけず、
私塾の俳優二人が家に遊びにきてくれて、
久しぶりに家呑みして、朗らかに笑った。
書き続けてカオスになっていた部屋も、
おかげで少し片付いた。

満ち足りているのに、寂しい、などと思えるのは、
とてもとても幸せだということだ。

2016年8月15日 (月)

▶芸術の海

8月15日を思う。
仕事のためではあるが、
この1ヶ月は太平洋戦争を、ある側面から知り直す日々だった。

今日は、家に籠もって書く、事務的な書き物をする、翻訳する……
普段なら、愚痴のひとつもこぼしたくなる忙しさだが、
こうして表現の仕事ができている喜びを、ひしひしと感じる。

昨月NYにShort Tripした帰りの飛行機で、
国を超えて、時代を超えて、
生きる歓びが脳内で溢れかえるような時間を過ごした。

タルコフスキーの「惑星ソラリス」の中に、
「想念の海」人間の潜在意識を内包する海が出てくるが、
地球に生きた人々の体験してきた、あらゆる苦難と歓びは、
芸術という海の中に溶け込んでいると思う。
わたしたちは、いつでもそこで泳ぐことができる。

以下、機内でのメモ書き。

====
帰りの飛行機には、何かしら個人的なドラマがある。
去年の12月は、ロバート・アルトマン監督の生涯を描いた映画を観た。
一回では足りず三回見た。
三回めは、台詞と歌詞の書き起こしまでしてしまった。
帰国後、テーマ曲から想像が膨らんで、30分の短編まで書いた。

今回は、機内でパソコンに向かって仕事するだけで、
それで旅は終わるかと思ったら、やってきた。

ブロードウェイで、American in Paris をようやく観たのだが、
素晴らしいダンスシーンに酔いながらも、
その喚起力に驚きながらも、
ガーシュインの音楽に出会い損ねた気がしていた。
わたしがあまりに、ダンスに魅入っていたからか、
道具とプロジェクションの動きを面白がっていたからか、
バンドの編成によるものか……。

機内のVIDEOサービスの中に、
小澤征爾のヴァルトビューネ2003という番組を見つけて聴いてみると、なんと演目はAmericai in ParisとRhapsody in Blue、Concert in Fだった。
ガーシュインも、小澤さんも、盲目のピアノソリストも、
人生のすべてをそこにぶち込んでくるみたいに、
絶望と希望が深くって、強く、ふくよかで、明るい。
生きている歓喜が爆発する。艶やかに。
音楽家たちは、個として自由でありながら、絶妙に寄り添い合う。

わたしの脳内では、
American in Parisに出ていたダンサーたちが踊りはじめる。
脳内で、場所と時を超えて重なり合う。
たくさんの芸術家の仕事が、重なり合う。
もう、人生の祭典みたいなことが、脳内で起こってしまう。

生まれ落ちたからこそわかる、歓喜の数々。
いずれ死ぬ身だからこそ
生きているうちにその身で表したい歓喜。

生まれてしまったからこそわかる、辛苦の数々。
いずれそれも終わる身だからこそ
生きているうちに残したい爪痕。

妄想の芸術の祭典を開いていると、
世の中のあらゆる物語も同時に立ち上がってきて、
息苦しいほどの感動を覚える。
人間が美しく、素晴らしいと、信じる、
めくるめく瞬間の連続。

芸術の力。

2016年8月10日 (水)

▶空蝉

書斎で、赤ちゃんの産声のことを書いていたら、
今際の際に我がベランダに迷い込んだ蝉が、
これでもか、これでもか、と、鳴く。哭く。
音を立てて落ち、這い上がり、また鳴く。哭く。

空蝉……うつせみ……という言葉を想う。
古代から、蝉たちに「もののあはれ」を感じてきた、
人の心の歴史を想う、夏の夜。

我が愛猫は、ガラス越しに半日蝉の勇姿にへばりつき、
その最期をみとった。
音と姿が絶えても、ずっとベランダのそばにいて、
鳴き声の在った場所を眺めている。

2016年8月 7日 (日)

▶劇作家たち、蜷川幸雄氏を語る

6日の蜷川さんを語るイベントで、六人の劇作家とお会いした。
皆さん演出家でもある方々。
青木豪さん、坂手洋二さん、鈴江俊郎さん、福田善之さん、前川知大さん、横内謙介さん


蜷川さんのことは、わたしは現場の思い出を語ったに過ぎない。
でも、六人の劇作家とオン、オフ両方で、蜷川さんを想い語った時間は貴重だった。観客

席の皆様もともに、蜷川さんを想ってくれた、その時間が貴重だった。

蜷川さんより二つ歳上で、蜷川さんをきんちゃんと呼び、清水邦夫さんをくにちゃんと呼

ばれる、福田善之さんと、舞台上で席を並べたということだけでも、宝だった。
「血の婚礼」にまつわる作家と演出家の話をわたしがした時に、隣で目を細めて「いい話を聞いた……」と小声でおっしゃった瞬間。
……僕のともだちは死んでしまって、芝居は一人ではできないから、皆さんともだちを持ってください。
という意味のことを語られた瞬間。
隣で胸が詰まった。

わたしも、もう、とうに、残り時間を数える世代だ。

同じ世代の同業者と話すのは楽しい。
坂手さん、横内さん、演劇界では先輩だけれど、同学年。
青木さんとは、「ガラスの仮面」でちゃんと出会えてなかったので、今回お話できて本当にうれしかった。出会いというのは、歳月を生きてみないとわからないものだ。
前川さんは作品の魅力は知っていたが、ご本人がまた魅力的過ぎてさらに好きになった。
鈴江さんは、お人柄から、作品の匂いが香ってきた。
こうして、それぞれに闘っている同志と集うと、
いつもすべての作品を追いかけたくなるのだが、
自分も創っていると、それはなかなか難しい。

昨日、ここ一ヶ月かかりっきりだった書く仕事が、一段落した。
朝方、静かに脱稿した。
そして、また、次へ。
怠けないで、地道に夢見る仕事を続けたい。

2016年8月 3日 (水)

▶妖怪顔舐め

打ち合わせに行ったら、帰り際に、
読売演劇大賞のノミネートおめでとう!と、
お花をいただいた。
お花は好き。とてもうれしい。
しかし、家には強敵がいる。
花を齧るのが大好きな奴が。
うれしくて、珍しく自撮りしようとしたら、
もう、舐めて齧って、大興奮。邪魔!
いつぞやは立派な百合をいただいて飾っていたら、
花粉で遊んで、しばらく顔が黄色かった。
あと、好きなのは、化粧水。
だいたい寝る直前に化粧水をつけるわけだが、
毎晩、妖怪顔舐めが現れる。
油断していると、顔中全部舐め取られてしまう。
シャネルより、エスティーローダーより、
妖怪顔舐めは資生堂が好きだ。

ああ、わたしはやるべき仕事が山積みなのに、
なぜFBにまたまた猫投稿している???

石丸 さち子さんの写真石丸 さち子さんの写真

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