▶蜷川さんと平さんを語る夜
3日ぶりにスカピンの現場へ。
舞台という仕事に全力を傾ける俳優たちの底力を感じる。
幹二さんは、わたしの顔を見ると同時に、
「平さん……」と口にされる。
何も語らずとも、一瞬で、交わされることがたくさん。
そして観客席で、
わたしは、新しく出会った、石丸幹二さんという素晴らしい俳優を、演劇人として誇りに
思う。歌声に満たされる。
幕間に、親友からメールが届いたことに気づく。
このところわたしをどん底に突き落としていた問題を、
「怒り」という新鮮な表現の原動力に変えてくれる、
そんな言葉たちを受け取る。
そうか、このどうしようもない「怒り」は次なる創作の原動力なのだ!
救いのヒントと勇気をもらい、胸がいっぱいになる。
終演後、取材の場へ。
なぜこのタイミングで?と思うが、
蜷川さんと平さんについて語る取材だった。
出向くまで、自分に語る資格があるかどうかひどく気が重かったのに、いつの間にか、溢
時を遡って。
劇場に入る直前に、
大事な友人が、今、重い病と闘っていることを知る。
できるだけ早く、会おうと心に決める。
昨夜は、大学時代を深々とともにした友人二人に会う。
厳然と過ぎてしまった時をそれぞれが知りつつも、
10代後半から20代前半の時が鮮やかに蘇る。
まるで時が巻き戻ったような錯覚を覚える。
でも、やはりそれぞれ、別の人生を生きている現実に戻る。
自分が、今、生きている、ということを、
あらゆる視点から見なおすようにと、
神様から命じられているような、そんな時間を過ごしている。
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