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2016年10月25日 (火)

▶蜷川さんと平さんを語る夜

3日ぶりにスカピンの現場へ。
舞台という仕事に全力を傾ける俳優たちの底力を感じる。
幹二さんは、わたしの顔を見ると同時に、
「平さん……」と口にされる。
何も語らずとも、一瞬で、交わされることがたくさん。
そして観客席で、
わたしは、新しく出会った、石丸幹二さんという素晴らしい俳優を、演劇人として誇りに

思う。歌声に満たされる。

幕間に、親友からメールが届いたことに気づく。
このところわたしをどん底に突き落としていた問題を、
「怒り」という新鮮な表現の原動力に変えてくれる、
そんな言葉たちを受け取る。
そうか、このどうしようもない「怒り」は次なる創作の原動力なのだ!
救いのヒントと勇気をもらい、胸がいっぱいになる。

終演後、取材の場へ。
なぜこのタイミングで?と思うが、
蜷川さんと平さんについて語る取材だった。
出向くまで、自分に語る資格があるかどうかひどく気が重かったのに、いつの間にか、溢れるような思い出を、問われるままに語っていた。いつまででも喋れる気がした。

時を遡って。

劇場に入る直前に、
大事な友人が、今、重い病と闘っていることを知る。
できるだけ早く、会おうと心に決める。

昨夜は、大学時代を深々とともにした友人二人に会う。
厳然と過ぎてしまった時をそれぞれが知りつつも、
10代後半から20代前半の時が鮮やかに蘇る。
まるで時が巻き戻ったような錯覚を覚える。
でも、やはりそれぞれ、別の人生を生きている現実に戻る。

自分が、今、生きている、ということを、
あらゆる視点から見なおすようにと、
神様から命じられているような、そんな時間を過ごしている。

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