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2016年11月10日 (木)

▶「この泡の消えるまで」

小道具を本番用に作り変えていたら、なんだかが気合いが入ってしまい、こんな時間。
今回の芝居は、金すんらさんの魅力のひとつでもある、恨(はん)のエネルギーを封じ込

めて、世界への愛情とシニシズムの間に、悠然と立ってもらうもの。
稽古は時に喧嘩腰。ぶつかりあうけど、
金さんが本質的な優しさを持っているので、
手をとりあったまま、ここまで来ることができた。

明日もジプシー稽古してから、本番会場へ向かう。
でも、あ、雨が、雨が!
小道具すべて自転車でえっちらおっちら運ぶ予定が、
またわたしはタクシーに乗るのか!?
このところ、小道具を運ぶと言っては、時間がないと言っては、
寒い懐からタクシー代ばっかり出している。

明日初日なんだから、そんなこといいじゃないかって思えず、
タクシー代を使いすぎる自分を反省してがっくり肩を落とすわたし。
うーん。うーん。うーん。うーん。
アントン(チェーホフ)様。
なんでこんなに、我々はちっぽけなんでしょうか?
わたしは、あなたの笑い話の登場人物のひとりです。

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「この泡の消えるまで」

ドイツのホテルで療養中のチェーホフを、深夜、発作が襲った。
かかりつけの医者がやってきて、カンフル注射と酸素ボンベでの吸入。
脈はどんどん弱くなる。
さらに新しい酸素ボンベを取り寄せようとした医者に、
チェーホフは言った。
「それが届く前に、僕は死んでいますよ」
医者は、ボンベの代わりに、一本のシャンパンを注文した……。
人生の最後を飾る、一杯のシャンパンのグラス。
その向こうにチェーホフは何を見、何を聞いたのか?

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