▶多幸感の1日
何も特別なことは起こらない、でも、愛すべき一日がもうすぐ終わる。眠りという一区切
りまで、もう少し今日の余韻を楽しむ。
デビューを待っていたバースデープレゼントの赤いネックレスをまとい、「Color of Life」の取材へ。
耕平君と、新しい出会いの奇跡を語る。
(1月1日発行のステージぴあに掲載されます。)
再演のステージを夢想していたら電車を大きく乗り間違えたり、乗り過ごしたり。
ふわふわしたまま、夜の観劇に向けてカフェにに腰を落ち着ける。
準備中のコンサート「I LOVE MUSICAL」の脳内場当たりをしていたら、あっという間に開演時間間近。
トラムにて、ケラさんの「キネマと恋人」。
夢を見ているような3時間余。
最愛の映画ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」への憧れでわくわくしていたら、あれ
ラストシーン、この世の絶望の淵に立つ姉妹が、スクリーンと対峙して、「笑って」くれ
きっとそう終わるとわかってても、祈るように笑みを待った。
待ってよかった。
長年の夢を叶えてもらったような気持ちで、すぐに家に帰る気にはなれず、三茶で一人飲
美味い日本酒と美味い酒肴に酔いながら、我が幼年期から青春期が蘇りまくる。
本を読み、映画を観て、「わたしを連れてって!」と叫び続けてた時代が。
なんだか、来年の我が再演も新作も、軒並み素晴らしい作品になりそうな多幸感に襲われ
ノリノリの自分を楽しんで(酔っているだけ。)大きな声で歌いながら自転車を漕ぐ。
ラカージュのThe Best Of Timeを、必要以上にフェルマータをたくさんつけて、絶唱。
「今 この時が 何よりも素晴らしい」
自分で、自分に突っ込む。
「思春期? 今、思春期? 何でそんなに多感? どうした、わたし?」
答えは簡単。素敵な舞台を観たから。
帰宅したら白猫が「帰りが遅い!」と訴えてまとわりつく。
「なんてことないかもしれないけど、いい一日だったよ」と報告。
猫に報告しながら、遠い空で眠る母に報告するような気持ち。
さて。
明日、クールに目覚めたら、また仕事しよう。
あ、でも、明日もマチソワ観劇、ダブルヘッダーだ……。
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