▶2016年最後の電話は父
2016年、最後の電話は、父。
父と、母の話をする。
とっても切ないし、とっても不安だけど、母は母で、父は父で、わたしはわたしで、生き
抜く。
弟は弟で、きっと頑張っている。
わたしの中に、母は生きている。
わたしの生き様に、わたしの作品に生き続ける。
これは確信だ。
あと2分で新しい年。
今年最後の、確信。
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2016年、最後の電話は、父。
父と、母の話をする。
とっても切ないし、とっても不安だけど、母は母で、父は父で、わたしはわたしで、生き
抜く。
弟は弟で、きっと頑張っている。
わたしの中に、母は生きている。
わたしの生き様に、わたしの作品に生き続ける。
これは確信だ。
あと2分で新しい年。
今年最後の、確信。
1月「盲目のジェロニモとその兄」(構成・演出)
3月「Color of Life」(作・作詞・演出)
4月「楽屋」(演出)
6月「Angel」(作・演出)
10月「スカーレット・ピンパーネル」(逆翻訳/演出補)
10月「ダニー・ボーイズ」(原案・作詞)
11月「この泡の消えるまで」(作・作詞・演出)
12月「I LOVE MUSICAL」(構成・演出)
喜怒哀楽、様々に揺れた本年ですが、
終わってみると、やっぱり、すべての出会いに感謝。
本当に、すごい出会いの日々だった!
今年出会った人の顔を一人一人思い浮かべて、
「ありがとう!」「愛してる!」って言い続けよう。
怒髪天を衝く勢いで怒ったこともありましたが、
それも創作エネルギーに変えちゃいますので、
今となっては差し引きゼロ。
そうじゃないと、生きてけない、でしょ。
そして、ご覧いただいた観客の皆様に、改めて心よりの感謝を。
それにしても。
あんなに忙しかったのに、四六時中仕事してたのに、
挙げてみるとこれだけ。
演出だけでなく、書くことを始めてから、
ただひたすら勉強・研究している時間が長くなりました。
恐らく、来年も。
愚直に、続けます。
今なにしてる?って、仕事してるよ。大掃除もするよ。
でも、デビー・レイノルズ死去のニュースに、ちょっと止まってしまった。
「雨に唄えば」一作でも、わたしにとっては永遠の銀幕スター。
娘である、レイア姫、キャリー・フィッシャー死去の翌日に。
大女優を母に持つ女優の苦悩と再生を描いた、マイク・ニコルズ監督(あの「卒業」の)
「ハリウッドにくちづけ」は、
この母娘を描いたもの。シャーリー・マクレーンとメリル・ストリープの共演で、強い印
象が残っている。
人生は自分のものなのに、自分の内にずっと母を抱えている娘がおり、ずっと子供を抱え
二大女優が、なんたってうまいし、
哀切で滑稽で、大好きな映画になるとともに、
D・レイノルズ、C・フィッシャーは、極端だけれどすべて身に覚えのある、母と娘の原
娘の葬儀の準備中に、脳卒中で倒れたという報道に、胸が痛む。
かなり痛む。
わたしの永遠のテーマ、「時」と「家族」が、目の前の仕事に関係なく揺さぶられる。
さあ、仕事しよう。大掃除しよう。
一人でしっかり立っていようと脚を踏んばっていても、
四方八方からかかる感情への揺さぶり。
時にはノックアウトをくらうパンチも。
それでもこの脚で立ってないと、何も創れないものね。
この人生の揺さぶりの中で、立ち直るたびに探る、
自分の芯、向いてる方向、バランス感覚が、
作品だと思う。
まずは、立つこと。心と体の筋力を、日々増進しなきゃ。
3月2日〜5日博品館劇場にて上演の「Color of Life」の
PVがアップされました。
劇中、10番目の曲「OUR TIME」を丸ごと、観て聴いて頂けます。
長い長い時間の中での、彼と彼女の短い短い時間を歌った曲。
作詞:石丸さち子 作曲:伊藤靖浩
二人きりの登場人物和也とレイチェルに許された、
観光ビザの90日の猶予。ともに暮らす出会いの時間。
その中で、普通ならサンクスギビングやクリスマスをともに過ごしている時期の二人を、
ぴんと来たら、是非、ご連絡ください。
動画のシェアだけでも大歓迎です。
一人でも多くの方に知っていただきたいです。
どうしても見逃してほしくない作品です。
わたしの友達、全員に観てほしい作品です。
公式HP
http://coloroflife-musical.com/
Color of Life公式Twitterより。
「ステージぴあ」掲載ページが、ちらりと紹介されておりました。
是非、ご覧下さい!
============
Color of Life @col_newmusical
2017年1月1日発行の「ステージぴあ」2017年1月+2月号に、石丸さち子さん
と上口耕平さんの独占インタビューが、カラー1頁で掲載されています!
発売前に少しだけその様子をチラ見せします(^-^)vぜひお手にとってくださいね!
最高に楽しい夜。
28歳の時スペインで公演した仲間と集結。
それぞれの子供たちも揃って。
笑ったなあ、たくさん笑った。
今夜は不在だった盟友の息子と映画の話で盛り上がる。
彼の中に確かに父がいて、
わたしは何度も青春の既視感を味わう。
過ぎゆく「時」は残酷だけど、味わいは深い。
一般の方に向けてのWSを終えて、ほのぼのと帰宅。
シャンパンとフォーションのパンとエシレバターを買って。
今年はたくさん苦悩と苦労があったから、
クリスマスイブに元気に歩いている自分がうれしい。
帰宅して台本を読む読む、で、打ち合わせ。
当座の仕事を終えて、シャンパンを開ける。
一年の終わりのイベントタイム、クリスマスを、
友人たちが和やかに過ごしていますように。
新年に向かって元気でいますように。
このところ、以前よりずっと、仕事はHappy&Smileでと心がけている。どうし
昨日横浜アリーナでドリカムコンサートを体験。
生きとし生けるもの恋するべきだよねと、ほんのり暖かい気持ちが続いている。
美味しいシャンパンのBGMは、Nat King ColeのThe Christmas Song。
先日のILMでの岡田さんの柔らかな歌声も耳に残っている。
仕事は出会いがすべてだなと思います。
短い期間でぎゅっと出会った9人と、
どんな風に再会できるだろう?と、またやる気がむくむくと。
岡田さんの大きな大きなハートの歌に魅了され、憧れる。
エンタティナーとしての存在感と優しさが、でっかくって!
真田丸→スルース→ILMと出会った新納の充実ぶりに目をみはって、
(で、とにかくかっこいいよ、彼は男としてかっこいいよ。)
泉見さんの歌と芝居の熱さに惚れ惚れして、ミュージカルでもストレートプレイでも再び
坂本さんの「星から降る金」にノックアウトされつつ、天然のキャラに癒され、出会い直
スカピンから続いての相葉君。可能性と未来にわくわく。アンジョルラス、大期待。
大塚さんの、あの可愛さに秘められたとんでもない芯の強さが大好き。確かな歌声ととも
貴城さんの声が好き。何よりかっこよくて、かつ謙虚で前向きで。「イブのすべて」と「
玉置さんは、彼女が動く姿を見てるだけで、リズムを音楽を感じる。そして、なんなの、
久野さんには、わたしのたってのお願いで、「水に流して」と「Don't cry for me Argentina」を歌って頂きました。これらを経験できたわたしは幸せです。
アンサンブルとして参加した石毛美帆、鈴木亜里紗、吉田雄、輝海健太、ダンスとコーラ
舞台に清潔感を添えてくれた。ありがとう、ありがとう。
で、この写真から3日間たって。
すでに、新しい出会いが!!
わたしのノンストップな演劇人生。
誰との比較でもない、わたしの出会いの人生。
また創る。さらに楽しむ。
来年。再演の年なんです。
今日、大野幸人氏と1月「Angel」の再演初稽古をして、
わたしにとってそれは、初演と同じくらい、
いやそれ以上に繊細なエネルギーを使うものなのだと、
認識しました。
本当に、「認識!」でした。
わたしも、出演者も、初演時とは違う。
お互いの「今」を、改めて探ります。
精度をあげたり、
そぎ落としたり、
ふくらませたり、
作業は、多岐にわたりそうです。
よし。立ち向かおう。
8年前、演出家として独立した時、
こんなにミュージカルに関わる自分を想像していなかった。
実際、独立後はじめた自主企画公演は、ストレートプレイが続いていた。
ミュージカルコンサート「I LOVE MUSICAL」の構成/演出の仕事で、
自分とミュージカルの関わりあい、
タイトル通りの、ミュージカルへの愛情を確かめ噛みしめるような時間を、
8月の選曲開始から、長い時間をかけて、色濃く過ごした。
ご来場くださったお客さま、一緒に楽しんでくださった皆様に、
大きな「ありがとう」の気持ち。
今回の選曲や、耳にとどいた歌について、
一晩中でも書き綴りたいのだけれど、
明日は、大事な稽古が待っている。
たくさんの愛情を振り返るのは少し後にして、
この経験を、明日からに活かしたい。
劇場入り、けっこうぎりぎりだなと駅の券売機の前に立って、財布を忘れたことに気づく
。
我が家は駅から遠いので、帰ったらもう間に合わないし、パスモは一昨日なくしたばかり
。
駅の交番で事情を伝えて、500円を貸して頂く。
セーフ!
場当たり、舞台稽古、GPと、またまた時間との闘い。
でも、経験値の高い出演者たちが、やっぱり助けてくれる。
GP終えて、最終調整は残しているけれど、
素敵素敵!聞き応え見応えたっぷりの、HOTなコンサート。
帰り道、交番でしっかりお礼を申し上げて。
帰宅後、来年の別件仕事。
夜を食べてなかったのでめちゃくちゃ空腹。
あまりの空腹で、11時半過ぎて、しっかり食べ過ぎ。
こんなことじゃダメだ、こんなことじゃ、と烈しく落ち込む。
少量の牛乳をスチームミルクにしてふくらませ、頂き、
からだを温める。
白猫を抱いて、今日も一日つつがなく過ごしたことに感謝。
明日は、きっといい初日。
慌ただしく仕事する毎日の中で、
心に留まる色んなニュースや出来事も、流れていく。
でも、成宮寛貴君のことだけは、ずっと心を離れない。
俳優という仕事のこと、彼のこと、
長い長い文章を書いて全部消した。
どうしてもまとまらない。
ここに書いても仕方がない、と、消した。
彼に伝えたい。
あなたの芝居が好きだ。
あなたの優しさは、簡単に真似できない大きなものだ。
時が解決してくれるなら、整理して、はっきりさせて、
俳優であり続けてください。
職業に貴賎はないし、どんな生き方だって出来るけれど、
わたしは俳優という仕事に深い敬意を持って、
支えられてきたから、
だから、あえて、戻ってほしいと言います。
世界の美醜の中に、決然と立って、また演じてください。
1月21日22日に再演を控えた「Angel」。 主人公が自らに言葉を禁じ、隠遁生活を始めるシーンは、 J.D.サリンジャーの生涯に大きく影響を受けています。 その作品「シーモア──序章」で、登場人物バディが話します。 ……軍隊にいたとき肋膜炎で3ヶ月以上苦しんだ。救ってくれたのはほとんど神秘的とも ウィリアム・ブレイクの詩をシャツのポケットに入れておくと、湿布のような治療効果が サリンジャー自身も、 戦場にブレイクの詩を携行していたそうです。 わたしはそんな、湿布のような物語が書きたかった。 そして、その願いが届くよう、 大野幸人と再び稽古場で出会います。 |
断捨離をしていたら、
よくあることなのだが、
昔の写真を大量に発見。
かつての恋人から受け取った
AirMailの束を発見。
ペール・ギュントの台詞を思い出す。
────
ペール:(死んだように青ざめ)一人はおぼえており……一人は忘れた、一人は失い、…
────
恐怖。
25歳くらいだろうか?
俳優時代のプロフィール写真が出てきた。
髪を伸ばす直前の写真。
最近、もう30年続けたストレートロングをやめようかと思っている。
切ってみようかな、と。
あるかな。どうだろう。
何も特別なことは起こらない、でも、愛すべき一日がもうすぐ終わる。眠りという一区切
りまで、もう少し今日の余韻を楽しむ。
デビューを待っていたバースデープレゼントの赤いネックレスをまとい、「Color of Life」の取材へ。
耕平君と、新しい出会いの奇跡を語る。
(1月1日発行のステージぴあに掲載されます。)
再演のステージを夢想していたら電車を大きく乗り間違えたり、乗り過ごしたり。
ふわふわしたまま、夜の観劇に向けてカフェにに腰を落ち着ける。
準備中のコンサート「I LOVE MUSICAL」の脳内場当たりをしていたら、あっという間に開演時間間近。
トラムにて、ケラさんの「キネマと恋人」。
夢を見ているような3時間余。
最愛の映画ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」への憧れでわくわくしていたら、あれ
ラストシーン、この世の絶望の淵に立つ姉妹が、スクリーンと対峙して、「笑って」くれ
きっとそう終わるとわかってても、祈るように笑みを待った。
待ってよかった。
長年の夢を叶えてもらったような気持ちで、すぐに家に帰る気にはなれず、三茶で一人飲
美味い日本酒と美味い酒肴に酔いながら、我が幼年期から青春期が蘇りまくる。
本を読み、映画を観て、「わたしを連れてって!」と叫び続けてた時代が。
なんだか、来年の我が再演も新作も、軒並み素晴らしい作品になりそうな多幸感に襲われ
ノリノリの自分を楽しんで(酔っているだけ。)大きな声で歌いながら自転車を漕ぐ。
ラカージュのThe Best Of Timeを、必要以上にフェルマータをたくさんつけて、絶唱。
「今 この時が 何よりも素晴らしい」
自分で、自分に突っ込む。
「思春期? 今、思春期? 何でそんなに多感? どうした、わたし?」
答えは簡単。素敵な舞台を観たから。
帰宅したら白猫が「帰りが遅い!」と訴えてまとわりつく。
「なんてことないかもしれないけど、いい一日だったよ」と報告。
猫に報告しながら、遠い空で眠る母に報告するような気持ち。
さて。
明日、クールに目覚めたら、また仕事しよう。
あ、でも、明日もマチソワ観劇、ダブルヘッダーだ……。
深夜、ふと思う。
母はホームで一人で眠っている。
父も、一人で眠っている。
弟も、一人で眠っている。
長いこと同じ屋根の下に眠った家族。
バラバラだけど、家族だもの。
大きな空の下で、
やっぱり、一緒に眠るんだ。