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2017年1月11日 (水)

▶「Angel」再演稽古、繊細に

「Angel」の稽古場にいると、血が騒ぐ。
自作の再演の演出って実ははじめてなのだが、ひとつ、わかった。
はじめて創るように稽古をすればいい。
初演を創り上げるためのたくさんの時間の上に、
演出家と俳優の「今」を、一から構築する。
丁寧に。新作を立ち上げる時の緊張感と興奮、そのままに。
(昨年6月の公演は、発声の基礎から個人レッスンを積んで、
1時間半語り演じ続けるための演劇的筋力を、時間をかけて鍛えた上で、物語と繊細に出会う時間を過ごした。
俳優も演出家も、経験値を超えた、新しい出会いだった。)

稽古場で、大野幸人の10代の写真を見せてもらって、
「ああ、わたしはこの少年の話を書いたのだ!」と思った。
衆目を集める美しい少年の瞳の奥に、屈折と翳りが見える。
芝居の中に、確かに彼の思春期が顕れるし、
演出をつけているのは、かつて心の中にナイフを隠し持っていたわたしだったりする。

「涙の16歳」というたった一曲のヒットソングを残して消えた昭和のアイドルが、生涯胸に抱えて暮らす愛情の物語。
禁欲的な物語の終わりには、奇跡のように美しい瞬間が待っています。

どうしてこんな物語が書けたのか、自分でもわからない。
きっと、わたしの思春期の記憶と老いへの不安が混じり合って、
爆発したんだろう。
そして、それを演じてくれる大野幸人が、
わたしの演出からわたしの匂いを消して、
なんとも痛ましく美しい、彼自身の物語に昇華してくれた。

わたしの友人すべてに、お願いしたい。
これを観てほしい。
忙しい一月、なんとかやりくりして、これを観てほしい。

「Angel」
1月21日 土 14時 19時 
1月22日 日 14時
ニッポン放送 イマジン・スタジオ

http://angel-theater.info/

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