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2017年1月28日 (土)

▶「旅猫リポート」に夢中

わたしは、演出家と劇作家を名乗っているけれど、職業が持っている必然以上に、俳優を

愛してしまう癖がある。
一概に褒められたことではないとも思うのだが、
「Color of Life」の台詞にも書いた、It's my natureである。

マチソワを観て、開演前にはみっちり稽古をして、
もう充分なはずなのに、Twitterで今一緒にやってる俳優たちのことを呟いたりし

ている。
やるべき仕事山積みなのに!
うーむ。

──────
毎回、組み合わせでまったく別の作品になってしまう「旅猫リポート」
毎公演開演前にみっちり稽古につきあってくれるスタッフと音楽チームに感謝。
それぞれの俳優が「これが今の自分だ」と認識しているその先を観たくて、
客席に座っている。待っている。
──────
みんな卒倒しそうになりながら、猫のナナを創ってきて、
物語をどう生きるか一緒に丁寧に分析してきたが、
「かわいい」だけは、わたしが演出しなくても、みんなちゃんと持ってくる。
自分流の「かわいい」を。
愛されることが仕事なのは、猫も俳優も一緒。
だね。
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鳥越裕貴のサトルには、死を予感した青年のにおいがある。物語の布石を立ち姿に見せるのがうまい。
碕理人は、独特なリアリティーで野良猫の感情の振幅を生きて魅力的。
伊万里有は、無骨かつ柔らかな愛で飼い猫を包んで泣かせる。
明日は三人とも、もう一方の役に期待。
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そして、初日から本番で格闘する仲間を見続け、今日、ナナとサトルの初日と千穐楽を一気に終えた、谷佳樹。
「この作品が好きだ」といつも生き生きしていて、「この作品は大変だ」といつも恐怖と闘っていて。
稽古の現在を一気に越えた本番だった。
フィードバックして、あと二回は観たかった。

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