▶愛する書店が
学生時代から20年以上通ってきた本屋、書原に立ち寄ったら、
閉店していた。
ここの原稿用紙を模したブックカバーが大好きだった。
昨年のColor of Lifeが終わった時は、
長らくこの本屋に居座って、四人の俳優に送る本を選び、
ブックカバーの原稿用紙四百字におさまるように手紙を書いた。
今思えば気恥ずかしい贈り物だが……。
最近は書棚が減る傾向の海外文学が充実していて、
かなり趣味に走った珍しい書籍が多くって、
わたしに数々の出会いをもたらした書店だった。
愛する場所が、ふいに消えている、そんなことの繰り返し。
いつもある、いつも待っていてくれると思ったら大間違い。
何もかも。
ショックで自転車でふらふらしていたら道を間違えて、
桜の名所で有名な公園に出る。
すでに開花を迎えている木もちらほらで、
また春が来ることをうれしく思う。
家に辿り着いたら、
自転車の音を聞きつけて必ず玄関までお迎えにくる愛猫の、
変わらぬお迎え。
変わらないことの愛しさに守られ。
変えることで人生を楽しむ勇気を喪わず、
また先に行こうと思う午後。
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