2016年7月21日 (木)

▶画家伊藤由華さんによる肖像画。

伊藤由華さんが、わたしを描いてくださった。

画家の前にモデルがいて描かれるものではなく、
画家の中にいる、いた、見えていた、感じ取られていた、
わたしが描かれたものだ。
描かれた、無駄なく求心的な美しさを見て、
今現在のわたしが、
「そうでありたい、なりたい、わたし」
が描かれていると思った。
もしわたしがこの先の人生をうまく生きられたとして、
「未来のわたし」
が描かれているのだと感じ、感動した。

肖像画というのは、写生とは違う。
たとえ、写真と見紛うほど写実的に描かれたものでも、
人のフォルムからかけ離れた描かれ方をしたものでも、
肖像画というのは、描く人と描かれる人の、関係であり、
描く人の魂と、描かれる人の魂の、表象だと思う。

自分が生きているうちに、肖像画を描いてもらえるなんて想像しなかった。
そして、自らの朝と、昼と、夜を、
わたしの肖像画を描いて過ごしている人がいるなんて想像しなかった。
人生は想像がつかないことばかりで、
それだけで生きているに価する。

製作途中で見た絵と、全く違った。
画家伊藤由華は、完成に向けて、
わたしの未来を、より明るく、より柔らかく、より躍動的に、
描いてくれたように感じている。

この絵に描かれた魂に敵うように、
愛する方向に、ひたすら向かっていきたい。

伊藤由華さん。
ありがとうございます。

(この絵を見つけた時の投稿
https://www.facebook.com/ishimaru.sachiko/posts/1010726869047397
(製作過程の絵
https://www.facebook.com/yuka.ito.5099/posts/945552762224046

Photo

2016年7月 5日 (火)

▶劇作家たち、蜷川幸雄氏を語る。

横内謙介さんからお誘いを頂き、
劇作家が蜷川さんを語る企画に、登壇します。
長らく蜷川さんの隣にいた、今は演出を生業とする者として、
話せることを話します。

劇作家協会の企画のページを眺めていて、
蜷川演出で上演された戯曲は、
ほとんどが男性作家によるものだったと改めて感じました。
そして、秋元松代先生の作品、先生の佇まいなどを、
思い返し、思い出し、しました。

以下、概要です。

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劇作家協会公開講座 2016年 夏
http://www.jpwa.org/main/activity/openclass#program_8

8月6日 16時〜18時
会場: 座・高円寺2

劇作家たち、蜷川幸雄氏を語る

蜷川さんが演出した、戯曲を書いた劇作家。
蜷川さんの舞台を見て、この世界を志した劇作家。
蜷川さんの存在に、絶えず刺激を受けていた劇作家。
そして、蜷川さんの演出をつぶさに見ていた演出家。
蜷川さんが演出したシェイクスピア作品の翻訳家。
蜷川さんに関わった人々証言を通して、
その偉大なる軌跡を検証します。

<登壇>作品名は蜷川幸雄氏演出作品
・青木豪 2008年『音楽劇 ガラスの仮面』/2010年『音楽劇 ガラスの仮面 〜二人のヘレン〜』
・石丸さち子 ニナガワカンパニーで蜷川氏の演出助手多数
・坂手洋二 2007年『エレンディラ』
・鈴江俊郎 1996年『零れる果実』
・福田善之 2009年『真田風雲録』
・前川知大 2014年『太陽2068』
・横内謙介 1996年『魔女の宅急便』/1996年『カルメンと呼ばれた女』/2000年『NINAGAWA 火の鳥』
<映像出演>
・松岡和子 彩の国シェイクスピア・シリーズ約30作品の翻訳

[料金] ¥1,000 (区民・会員は¥900)

2009年4月 4日 (土)

再会。

昨日書き上げた準備稿でプレゼン。
好評のうちに、企画が動き始める。
……これからだ。
仕事終わりで、そのままトレチャコフ美術館展へ。

7年前、単身ロシアに向かったのは、トレチャコフでアドレイ・ルブリョフの三位一体というイコンを見るためでもあった。
モスクワに着いてすぐに向かった美術館の入り口で「グジェ ルブリョフ?」ルブリョフはどこ?と聞いて、教えられた部屋にまっすぐ向かって、邂逅を果たした。
持ち時間のほとんどをイコンの部屋で過ごしてしまったものだから、ほかの絵はほぼ素通り状態。もう一度行くつもりが、劇場占拠事件でリズムが狂ってしまい……。
忘れえぬ女として有名な絵とも、チェーホフとも、再会を果たした。
この絵のキャンバスの向こうに、かつてチェーホフがいたかと思うと、絵の具の盛り上がりのささいなタッチにさえ、愛情が湧いてくる。

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